「レギュラーが183円になるかも」ガソリン高騰が年末年始の家計に追い打ちか…デリバリー業界にも直撃 政府「補助金縮小」の影響で
政府が発表した、補助金の縮小によって懸念されるガソリン価格の高騰で、デリバリー業界など影響が広がっているーー。 【画像】原油価格200円の場合の補助金の仕組み
「レギュラー価格が183円になるかもしれない」
10日午前、取材班が訪れた、東京・足立区のガソリンスタンド「西綾瀬SS」には次々と車が集まってきていた。 やはり12月、この寒い時期にエアコンを使うということでガソリンの消費が激しい時期だ。 この日、店で販売されるレギュラーガソリンの値段は、現金で1リットル168円、ハイオクは178円。 しかし、お店の人はこの価格を維持することに限界を迎えているという。 田中商事・三枝直樹店長: 1リットルあたり15円上がっている。 レギュラー価格が183円になるかもしれない。早く給油に来られた方がいいと思う。 店長によると、レギュラーガソリン価格は12月20日から5円アップする予定で、24日から26日にかけてさらに値上がりし、1リットル180円超えもあり得るという。
背景に11月に閣議決定した「補助金の縮小」
値上げの背景にあるのは、政府が11月に閣議決定した総合経済対策での「補助金の縮小」だった。 国は2022年1月からガソリン価格の高騰による消費者などの負担を減らす目的で、石油元売り会社に対し補助金を支給している。 例えば、原油価格が1リットルあたり200円の場合、185円を上回る価格への全額補助はそのままになっている。しかし、12月19日からは168円から185円の補助が5.1円に縮小する。 この補助金の縮小が価格に反映された場合、消費者の負担は5円程度上がる見込み。 2025年1月16日以降はさらに補助率が下がるため、ガソリン価格は現在と比べて10円程度値上がりする可能性もある。 お店では、急きょ貼り紙をし状況を説明することにした。
「燃費が悪くならないようにしている」
悲鳴を上げているのは、ガソリンスタンドだけではなかった。 サンタのコスプレをしたスタッフが、忙しそうにお店の外に出てきたのは、ピザの宅配チェーン店「ナポリの窯」。 クリスマスシーズンに向け、スタッフはサンタのコスプレで大忙しの様子だ。 ナポリの窯・木村和希マネージャー: 需要が高まる時期でのガソリンの値上げなので、やっぱり結構しんどい。 (Q.お店として工夫は?)普段から全てのバイクをしっかり動かしてます。普段から動かさないやつだとガソリンの消費がちょっと多かったりする。燃費が悪くならないようにしている。 (「イット!」 12月10日放送)
イット!