キャシー中島さん【第1話】自分も相手も受け入れて…72歳のビッグマム「ハッピーの流儀」
【シリーズ|彼女の生き様】キャシー中島 #1
50代は区切りの時期。 これからは自分のために生きよう 前に進もうって思えたの タレントとして、パッチワーク作家として今なお精力的に活動しているキャシー中島さん。最愛の娘の死、へバーデン結節や皮膚がんの闘病……度重なる苦難を乗り越えて今。キャシーさんに「ハッピーな生き方」を教わる特別インタビュー第1回。
70代、お節介焼きのビッグマムになりました
最近、よく思うんです。なんで私、こんなにもドーンとした“ビッグマム”になっちゃったのかしらって(笑)。妻として、母として、3人の孫を持つおばあちゃんとして家族のお世話をするのはもちろんですが、周りで何か大変そうなことがあったりしても、見て見ぬ振りができないの。 この間なんか、外から大声が聞こえてきたので、「何っ!?」と飛び出して行ったら、親子げんかの真っ最中でね。「大丈夫?」「子育てはいろいろあるわよね」などと、ちょっとお節介を焼いてしまいました。 そうやって首を突っ込んでしまうのは“危ない”って周りからは言われるんだけど、やっぱり放っておけないのよね。
“太った私”と“更年期”が自分を解放してくれた
見た目も、ビッグマムになりました。 若い頃はスタイルがよくて、みんなからチラチラ見られたり、チヤホヤされたりするのを当たり前と感じるような、いやな女の一面もありました。 でも結婚してすぐ、お腹に赤ちゃんが入ってね。それから体型が著しく変わりました。人とすれ違うときに聞こえるのね、「キャシー中島、太っちゃったねー」って。で、30代はずいぶんダイエットもしたけれど、40代になったらこう思うようになったんです。これが私のもともとの体型なんじゃないかしらって。そしたら気が楽になりました。 私は“太ったキャシー中島”。その私ができることをやっていけばいいし、お洋服だってふくよかな体型に似合う、明るい色のものを着ましょうって。解放された気持ちでしたね。 更年期も私にとっては解放でした。 50代に入ってすぐに閉経して、なんだかすごく楽になったんです。 更年期症状というのはあったと思いますよ。寝ているときにドキドキしたり、カーッと熱くなったり、小さなことにイラッとしたり。でも仕事をする上で、そんなに大きな問題ではなかったですね。 子どもたちも大学生や社会人になって、子育てからも卒業。これからは自分の時間を作ろうと、キルトの仕事をすごく一生懸命やるようになりました。