鉄鋼主力商社9社4―9月 海外市況安 営業増益3社
鉄鋼主力商社9社の2024年4―9月期連結決算が12日出そろったが、国内外の鋼材消費減少、海外の鋼材価格下落など市場環境が悪化する中、営業利益を公表する8社のうち阪和興業、岡谷鋼機、神鋼商事の3社が増益で、日鉄物産、佐藤商事、カノークスの3社が微減、伊藤忠丸紅鉄鋼、JFE商事の2社は大幅減となり、得意分野・地域や事業ポートフォリオによって明暗が分かれた。国内の鋼材価格が相対的に底堅く推移する中、国内の鉄鋼関連事業に強みを持つ岡谷鋼機、佐藤商事、カノークスは高収益を維持。日鉄物産は産機・インフラ、阪和興業はエネルギー、神鋼商事はアルミ・銅など鉄鋼以外の事業が収益を下支えた。伊藤忠丸紅鉄鋼、JFE商事は得意とする北米など海外の市場環境悪化が響いた。