身近にある「可能性」を抑え込まない…ものごとが「劇的に」上手くいく「たった1つの」行動とは
変えようとして、変わった
もともと、最高の立地条件の店舗です。大きな潜在性を持っていたにもかかわらず、いままでの担当者が「この店はできない」「変わらない」と決めつけて、それまでのやり方を変えていなかっただけではないかと思います。 その後、中心市街地の再開発で西田酒店もいよいよ店を閉じることになりました。店主は「もうわしも歳だしこのあたりが潮時じゃないかなぁ」と少し寂しそうにつぶやきます。そして「店を畳んだら郊外の家に引っ越すんだが、よかったらまた顔を見せてくれるか」と。 本音とも社交辞令ともとれる言葉をいただきました。最後の訪問日には「いままで本当にお世話になりました」と深々頭を下げて店を後にしました。 数週間後、営業所で事務作業をしている私を呼ぶ声がします。「おーい、電話だ」と言われ、受話器を取ると西田酒店の店主の声です。 「久しぶりだな、元気にしているか」 いつもの気難しそうな顔が思い浮かびます。 「はい、お陰様でなんとかやっています。お元気そうなお声で何よりです」 すると、思いもよらない一言がありました。 「ところでお願いがあるんだが、ウチの玄関脇に自販機を置いてくれないか」 変わらないのではありません。変えようとすれば変わります。 『「自分たちの都合で考えるな」…成果を出せず仕事中に車で昼寝をしていた「ダメ営業マン」に上司が授けた営業の「極意」』へ続く
山岡 彰彦(株式会社アクセルレイト21 代表取締役社長)