井上、八重樫に異例の檄!「内山の再起を促すような試合をせよ!」
カルモナは、井上尚が初防衛戦で、ガードの上からパンチを打って倒すという衝撃のKOシーンを演出したワリート・パレナス(フィリピン)と、暫定王座決定戦でドローに終わっている相手。ボクシングの世界の力関係は、グーチョキパーで、噛みあう噛みあわないがあるのは確かだが、ディフェンス能力は高いものの、懐の浅いカルモナならば、井上尚の破壊的なパンチは、パレナス戦よりもさらに容易に当たるだろう。 周囲の期待感は、もはや勝ち負けでなく、何ラウンド、いや何秒で倒すか?に向かっているが、本人は「この2試合で、自分でハードルを上げてしまったけれど、早く倒そうと考えると、力みにつながる。だから自然体。結果的にパワーが上がっているが、本来はパワーではなく、打たせず打つのが僕のがスタイル。自然体の中で入って、流れでKOとなればいい」と、自分の足元をしっかりと見つめている。 こういう話を聞かされると、なおのこと「何秒で倒すの?」と考えてしまうのだが、そういう話は、若き王者のためにも、試合が終わるまでは横においておくことにしよう。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)