広島・末包 自力V消滅も負の流れ俺が変える! 得意の神宮で「いいところを出せるように」
広島・末包昇大外野手(28)が17日、好相性のカードから再加速を図ることを誓った。チームは18日から神宮でヤクルト2連戦。右の長距離砲は今季の同戦で打率・348を誇り、前回の神宮3連戦では1試合2発と存在感を発揮した。自力優勝の可能性が消滅したチームの流れを変えるべく、攻撃陣をけん引していく。 これ以上の足踏みは許されない。16日の敗戦で自力優勝の可能性が消滅したが、諦めるわけにはいかない。末包は「今はある程度、毎日試合に出させてもらっているし、その中で自分がどうすべきか。そういうのもある」とレギュラーとしての責任感を強めた。 ヤクルト戦の打率は同一リーグ内で最も高い・348。離脱した影響もあって神宮では2試合の出場ながら、打率・625、2本塁打、2打点。8月17日の一戦では1試合2本塁打を記録した。自慢の長打力で、攻撃陣に活気を与える役割が期待される。 先週からの7連戦で、チームは1勝6敗と急失速。9日時点で1ゲーム差だった首位・巨人との差は5にまで広がった。末包自身も11日・巨人戦から14打席連続無安打と苦しんだ。 「タイミングを取って前(投手側)に行っても、出て行くだけという部分が多かった。自分の打ちにいこうとしているポイントと、相手が抑えようとしてくるポイントが違って、“受ける”ようになってしまった」。打ちにいける形でボールを見極めることができず、受け身になって三振とゴロアウトが増える悪循環に陥っていた。 打ちにいく意識を持ちながら修正に努め、14日の阪神戦から3試合連続安打と、復調の兆しは見えつつある。「残り試合も少ないし、その日その日で自分のいいところを出せるように」。停滞ムードを打ち破って、上位追走への望みをつなぐ。