サウナ→水風呂→休憩が5歩で完結!駅徒歩約1分なのに広々空間!三鷹にオープンした「FLOBA」に行ってきた
2024年もそろそろ終わるという12月6日、東京・三鷹にオープンした「FLOBA(フローバ)」。JR三鷹駅南口徒歩約1分という好立地に誕生した複合型温浴施設で、オープン前から注目されていた新施設にさっそく行ってきた。 【写真で見る】2024年12月6日オープン「FLOBA」の広々したサウナ室 ■都内駅前最大級!アクセスのよさが魅力 「FLOBA」があるのはJR三鷹駅。改札を出て南口に出るとすぐに“温泉マーク”のような「FLOBA」のロゴが見える。徒歩1分と案内があるが本当に目の前!ビル1棟がまるごと「FLOBA」で、1階のカフェの奥にサウナの受付がある。基本は機械での受付だが、スタッフもいるので初めての場合はここでやり方を聞いて入店しよう。 建物の2、3階が男性用、4階が女性用になっている。ということで、エレベーターで4階へ。降りるとすぐに女湯の暖簾があり、そこで靴を脱いだら備え付けの袋に入れ、好きなロッカー選んで着替えよう。 浴室に入ると、大きなお風呂が2つ並んでいる。手前が日替わり湯、その隣が高濃度炭酸泉だ。壁にそってカランが並んでいる。まずは髪と体を洗って湯に入って体を温める。冬場は気温が低く体が冷えているため、いきなり熱いお湯をかけたり、冷たい水をかけたりという温度変化は避けたい。お湯に入るときも水風呂に入るときもシャワーやかけ湯、かけ水でじっくり、ゆっくり体を慣らしていくのを忘れずに。 ■シンプルで完璧な導線でストレスフリー ある程度温まったら体を拭いていざ、サウナへ。サウナ室内の温度は80度程度。16名が入れる広さで、中央奥に大きなサウナストーブが鎮座している。とてもシンプルな造りで、座面は2段あり、上段とストーブに近い奥はけっこう熱い。慣れている人も最初は下段からスタートしたい。初心者は下段の出入り口側に陣取るのがよさそうだ。 ストーブの上に置かれている、変わった形の花器のようなものの中には薬草が入っているそう。ここに15分に1回オートロウリュが行われ、薬草の香りとともに蒸気がサウナ室を巡っていく。タイミングよくオートロウリュに遭遇したが、何とも言えない気持ちのいい蒸気が上がっていく。熱い蒸気が苦手な人はタオルを口に当てたり、巻いたりするといい。 しっかり温まったら、サウナ室の前のシャワーで汗を流して水風呂へ。シャワーはお湯も水も出るので自分の心地いい温度で汗を流せる。水風呂はシャワーの目の前。足元から徐々に上に向って水をかけて慣らしていき、水風呂に入る。温度は16度で、サウナでしっかり温まったあとには気持ちよく入れる。水は特別なろ過処理でカルキ臭を低減しているそう。 水風呂はサウナ以上に自分のペースで入るのが大切。無理をする必要はないので、水風呂に抵抗があるならシャワーで汗を流して、ととのい椅子で休憩すればいい。体が冷えるので休憩は体を拭いてからにしよう。 ここですごいことに気づく。サウナ室の前にシャワー、シャワーの前に水風呂、そして水風呂の横にととのい椅子。ととのい椅子は数台あるので空いている場所にもよるが、この一連の流れ、それぞれ5歩程度の移動でいい距離感になっている。なんてステキな導線。これはかなりポイントが高い。最小限の動きで移動できてストレスがない。決して小規模というわけではなく、むしろ開放的な広々空間にあるにもかかわらず、こんなにスムーズに移動できるのは感激。 途中で水分補給をしながら、サウナ→水風呂→休憩を繰り返す。休憩は浴室内のととのい椅子なので、冬の外気浴が苦手という人にもいい。そしてお風呂にも入れるのもポイントが高い。サウナのあとにゆっくり手足を伸ばしてお湯に入れるのは気持ちいい。 サウナ、入浴後、脱衣所にはアメニティとして化粧水、乳液、ボディローション、ヘアミルクが置かれている。ちなみに浴室にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、洗顔フォーム、クレンジングがあるので、基本手ぶらでも安心。タオルもフェイスタオル1枚、バスタオル1枚は料金に含まれている。 ■いつかは入れるのか?八角形の男性用サウナ シンプルな造りが心地いい女性用サウナだったが、気になるのが男性用サウナ。女性が1フロアなのに対し、男性は2フロアある。え、それってどういうこと?と思うのは当然。ということで特別に男性フロアも見せてもらった。 1階で受付を済ませて、女性はエレベーターで移動するのに対し、男性は階段で2階へ。ここには脱衣所と浴室があり、お風呂は女湯と同じ、あとはカランの数が多め。このフロアだけ見ると広い銭湯のようでサウナはない。浴室にある階段を上がり3階に移動すると、こちらがサウナフロアになっている。 3階にあるのはサウナ、水風呂、休憩エリアと、これまたシンプル。気になるサウナはというと、なんと八角形!真ん中にドーンとストーブが置かれている。八角形なので放射線のように熱が広がり、どこに座ってもしっかり熱くなれそう。30人は入れるという広々したサウナはかなり魅力的。 水風呂もかなり広い。サウナが広いということは当然、水風呂に入る人だって多い。それでもこれだけ広ければ、同時に何人も入ることができる。もちろん、こちらもカルキ軽減された水を使用している。 ととのい椅子の数は女性側よりかなり多く設置されている。八角形のサウナがフロアの中央にあり、それを取り囲むようにととのい椅子が置かれているのも特徴的で、自分の世界に入って休憩できそう。 ととのい椅子はサウナとは反対側のエリアにもある。こちらは椅子がたくさん並んでいる状態で、先ほどのエリアとは雰囲気も異なる。好きなところで自由に休憩できるのは羨ましい限り。いつか男女入れ替えや、全フロア女性のみのレディースデーをやってほしい。 ■秘密基地のようなラウンジでのんびり 女湯も男湯もとにかくじっくりサウナを楽しめる空間だったが、サウナ後の楽しみとしては1階のカフェでの食事やドリンクも忘れてはならない。こちらはカフェとして営業しているので、サウナや入浴をしなくてもカフェのみの利用もOK。しかも朝7時から夜11時まで営業しているのもうれしい。 サウナ後にぴったりのオロポはもちろん、コーヒージュースなどのほか、ビール、ハイボールなどもそろっている。フードは時間帯によって提供する内容が変わるが、現時点ではランチでもディナーでも食べられるビーフカレーが人気のようだ。サ飯と言えるものはまだ少ないが、今後メニューは増えていく予定だという。 2時間コース(延長の場合、1時間ごとに+500円)で利用の場合にはなかなか難しいかもしれないが、1dayコース利用の場合には地下のラウンジでのんびりできる。ここには漫画など約1万冊そろっていて本を読んだり、ヨギボーなどでダラダラ過ごしたり、テーブル席で仕事をしたりと、思い思いに過ごすことができる。 休憩エリアの一部が女性専用になっているので、こちらを利用すれば気兼ねなく過ごせるかもしれない。1day利用なら、休憩のあとに浴室に戻って再度サウナや入浴を楽しむこともできるので、日ごろの疲れを取りたい、自分を甘やかしたいと思うときに利用するのもおすすめだ。 とにかくシンプルにサウナを楽しめる広々した施設。スーパー銭湯のように、いろいろなお風呂があるわけではないが、しっかりサウナを堪能できるところが魅力。サウナ→水風呂→休憩の導線もスムーズ。サウナ施設では珍しく、保護者同伴なら小学生以上も利用できるので、親子でサウナ体験もOK。ぜひ、このストレスフリーなサウナを体験してみよう。 取材・文=岡部礼子 ※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。