「男性立ち入り禁止」の女子大を合法的に訪れた男性 カメラを構える姿に「とても楽しそう」
女子大の学園祭で、無事に目的を達成できた
気になる調査結果については、「女子大の構内の人工池にて、無事に目的のコノシメトンボを確認できました」と教えてくれました。 「ポストの画像は、池のフチにとまって縄張りを見張っているオス(拡大すると右下に小さく写ってます)を撮影している私です(同じく昆虫が好きで学園祭に同行した友人が撮影)」とのこと。写真をアップで見ると、池のフチには一頭のトンボの姿が確認できますね。 女子大での写真が投稿されると、ポストには多くの反響がありました。 「結果も出してるしすごい行動力」「これは方向性の正しいオタク」「とても楽しそう」「こういう人たちに日本の科学は支えられてる」「こういう人間が1番かっこいい」といったコメントが集まっています。
現在は「生物たちが生息する環境の美しさ」に魅了されている
コノシメトンボの調査に熱心な姿で、話題となったhisameさん。水辺の生き物に興味を持った経緯を質問しました。 「物心つく前から生物全般が好きだったので、自分でもうまく言語化できないのですが」とした上で、「昔は小さな精密機械のような昆虫の姿に惹かれていた気がします。特にトンボが好きでした」と振り返ります。 「それがやがて、生物たちが生息する環境の美しさに魅了されるようになり、現在は自然環境そのもの、特に季節の移ろいとともに次々と表情を変える水辺が好きです」と、自然環境の魅力を教えてくれました。
私立大学の初年度学生納付金は…
大学構内での出来事が話題になったことに関連し、ここからは私立大学の学費について紹介します。 文部科学省が発表した「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、2023年度の私立大学における授業料は95万9205円、施設設備費は16万5271円となっています。 また、初年度学生納付金(授業料、入学料、施設設備費、実験実習料等の総計)については、147万7339円でした。 取材の最後、「投稿が拡散された現在、伝えたいこと」を教えてくれたhisameさん。 「投稿当時は特に含意のないポストでしたが、多く拡散された現在、あえて伝えたいことをまとめると『特に見どころのないように思える身近な環境でも、条件次第で貴重な生き物のすみかになっていることがあるので、地道な調査の積み重ねが大切』『わき目もふらず没頭できる興味の対象に出会えた自分は幸せだと再認識した』」と話してくれました。 投稿主の「@hisame_ecology」さんは、今回ご紹介した写真のほかにも、Xで水辺とそこに棲む生物に関するポストをされています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
参考資料
・@hisame_ecology ・文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
小野田 裕太