大排気量「V6」×MR! ”和製スーパーカー”「オロチ」がスゴかった! 全幅2m超え&「ヘビ顔」採用の“超激レア”モデルとは
まるでアート作品の「オロチ」
光岡は、オロチを単なる高性能車ではなく、アートの一形態として位置づけているようだ。他の自動車メーカーとは異なり、クルマを単なる移動手段ではなく、所有者の個性や感性を表現するものとして捉えているに違いない。この点が、光岡自動車の他のモデルやコンセプトにも通じる独特の哲学なのだろう。 そのユニークなデザインや希少性から、一部のカーマニアやコレクターには高く評価されているものの、一般の自動車マーケットではその特殊な外見やパフォーマンスに対する賛否は分かれている。スーパーカー市場においては異色の存在と言っていいだろう。 また、以下のような特別仕様車や限定モデルも存在しており、これらはさらに限定的な生産数となっている。 ・外装がゴールドメタリックの「オロチゴールドプレミアム」 ・光岡の創業45周年を記念した限定5台の「オロチ“零“(ゼロ)」 ・エヴァンゲリオンとのコラボモデル「オロチエヴァンゲリオン」 ・オロチの生産終了にあたっての限定5台の「オロチファイナルエディション」 ・ラグジュアリーを追求した限定モデル「オロチドゥーロ」 オロチは2007年から2014年まで生産されたが、非常に限定された数しか生産されておらず、希少価値は高い。量産車メーカーではない光岡では、全てハンドメイドで製作されている。 なお日本での個体もほとんど確認できないオロチだが、2023年11月には、イギリスのオークションサイト「Collecting Cars」において、約620万円という価格で取引されていた。
中兼 雅之