解体前最後の展示盛況 長野県信濃美術館が2021年春めどに改築
千田氏の作品は、ゆっくり円を描きながら回る光源からの光が、天井から無数に下げられた細いナイロン糸を通過する時に宇宙の無限の星を思わせる小さなきらめきを放つ作品。千田氏は6000メートル級などの高所登山を通じて空間の感覚を獲得しており、「そういう試みが作品にも反映していると思っています」と話しています。 これまで同美術館では絵画などの展示が中心でしたが、広い展示会場をいっぱいに使ったインスタレーションなどの表現は珍しく、来場者から「今後もこうした空間芸術の紹介を続けてほしい」という要望が寄せられています。
2021年春にオープン予定の生まれ変わった信濃美術館では、来場者の興味を引く新たな試みも期待され、今回の展示はヒントになりそうです。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説