事故で左腕を失った父をもつ元ヤングケアラーが実況レポート!【障がい者立位テニス】の魅力「やってみる選択肢をもってほしい」
12月には55才以上の大会も開催
表彰式で、準優勝の選手たちが「優勝はみんな若者だけど、準優勝はおじさんばっかり」とぼやくと、会場から笑いが起きていた。 しかしながら、テニスは生涯スポーツとしても知られている。長らく健常者として生活してきた中高年世代であっても、脳卒中による麻痺や糖尿病による下肢の切断など、障がいを抱える可能性は常にある。 障がいを負ったとしても、元々テニスをしていた人はそのままテニスを続けて欲しいし、これまでテニスをしていなかった人もぜひ立位テニスをやってみるという選択肢をもってほしい。 12月21日には、東京都八王子市で国内初の55才以上の選手向けの「第1回障がい者立位テニスベテラン大会」(愛称、gogo cup/ゴーゴーカップ)が開催される。 PST2クラスで準優勝した高原安浩選手は、「60代ですが、年齢にめげず頑張ります」と抱負を語っていた。決勝戦では惜しくも若手の村山選手に敗れた高原選手だが、試合の随所でテクニカルなプレーが光っていた。 一般社団法人日本障がい者立位テニス協会では定期的に練習会を開催しているので、55才以上で身体障がいのあるかたは、ぜひゴーゴーカップに向けて練習会に参加してみては。 また、選手としては出場できないかたも応援や練習相手は常時募集しているので、ぜひ実際にパワフルなプレーを観てみてほしい。 撮影:泉仁志(JASTA提供)
ヤングケアラーに関する基本情報
言葉の意味や相談窓口はこちら! ■ヤングケアラーとは 日本ケアラー連盟による定義によると、ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18才未満の子どものことを指す。 ■ヤングケアラーの定義 『ヤングケアラープロジェクト』(日本ケアラー連盟)では、以下のような人をヤングケアラーとしている。 ・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている ・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている ・障がいや病気のきょうだいの世話や見守りをしている ・目を離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている ・日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳をしている ・家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている ・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している ・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている ・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている ・障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている ■相談窓口 ・こども家庭庁「ヤングケアラー相談窓口検索」https://kodomoshien.cfa.go.jp/young-carer/consultation/ ・児童相談所の無料電話:0120-189-783 ・文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」:0120-0-78310 ・法務省「子供の人権110番」:0120-007-110 ・東京都ヤングアラー相談支援等補助事業 LINEで相談ができる「けあバナ」運営:一般社団法人ケアラーワークス