留学生にありがたい給付型奨学金「業務スーパージャパンドリーム財団」利用者取材
「ガクチカや将来設計のためにも留学をしたいけれど、物価高や円安の影響もあって経済的に難しいかな」と思っている方は少なくないと思います。 【写真7枚】日本学生支援機構の留学支援概要や日本人学生留学推移など ※ガクチカ……大学で力を入れていたこと。就活でよく聞かれる話題。 しかし、奨学金を利用することで経済的な負担を減らすことができます。今回は、12月から募集を開始した「業務スーパージャパンドリーム財団」の奨学金について紹介します。奨学金の中でも給付額の多いため、要チェックです! ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
業務スーパージャパンドリーム財団とは
業務スーパージャパンドリーム財団は、以下を目的としている団体です。 “主に海外において芸術やスポーツ分野で活躍できる人材を育成するために勉学の場や自己啓発の機会を提供すること、また日本の文化、とりわけ日本の食文化を海外へ広めることを通じて日本の文化及び芸術の振興に寄与すること(業務スーパージャパンドリーム財団公式ホームページ)” ●奨学金の応募資格 応募資格は、以下の通りです。 ・日本国内の大学に所属している ・留学開始時点で2年生以上の学部生である ・日本国籍を有する ほかにも、一定以上の語学レベルを有することなどはありますが、世帯収入の制限はありません。 ●選考フローや給付額 選考過程は、一次選考として書類選考があり、二次選考で面接があります。 給付額は地域によりますが、北米地域の場合に月額20万円で、返済は不要です。 例えば、文部科学省が展開する返済不要の海外留学向け奨学金「トビタテ留学JAPAN」では、北米地域で月額16万円(※家計基準内の場合)のため、かなり高額であることがわかります。
実際に受給している人にインタビュー!
実際に、業務スーパージャパンドリーム財団から奨学金を受給している人に、インタビューをしてみました。 ●応募のきっかけは? 奨学金に応募したきっかけは、「貰えるに越したことはないと思ったから」と、「留学を考え始めたときに円安が進すすんでいたから」です。 特に、アメリカは元々物価が高くなっていると聞いていたうえで円安が進んでいったので、経済面での不安が大きかったです。不安要素を小さくしておくために、奨学金を申し込みました。 ●実際奨学金があってどうですか? とても助かっています。日本からの渡航費や海外留学保険の支払い、アメリカでの生活費は奨学金でカバーできています。 ●ずばり、今回奨学生に採用されたと思う理由は何ですか? 振り返ってみると書類審査が重要だったと思います。 一次選考の書類審査では語学スコアや、留学先の詳細と選択した理由、留学先で学びたいことや経験したいこと、将来のことを記入し、最後にA4サイズ2枚以内で自己PRを作成する必要がありました。 自己PRの部分では、業務スーパージャパンドリーム財団が留学を支援する目的が、「日本文化を海外に伝える人材を育成すること」だったため、それに即した内容を書くことが重要だと思います。 私は、「書道や茶道など日本文化に精通していること」と、「発信力・行動力があること」の2つを意識して、自分の過去の経験をアピールしました。 自分の今までの経験や表現の仕方が、審査員の方々にポテンシャルがあると思っていただけたのかもしれません。 あくまでも個人の意見ですが、二次審査の面接は選抜というよりも確認作業に近い雰囲気を感じました。よほど挙動が不振だったり支離滅裂なことを言ったりしない限りは、落とされない印象を受けました。 ちなみに、私が受けた時の面接は、10人のアメリカに留学予定の学生と2人の面接官がいて、質問に対して手を挙げて意見をしていく形式でした。積極性をアピールする機会だと思い、どんどん手を挙げることを意識しました。 ●奨学金を獲得するためにやっておいたほうがいいことは? とりあえずできるだけ多くの奨学金に申請することです。 併給はできない場合が多い一方で、併願はできることが多いです。奨学金を貰える可能性を少しでも広げるために、できるだけたくさんの奨学金に応募するといいと思います。 給付型奨学金は競争率が高く、思うように受給に至れません。