超高校級FW高岡伶颯が攻守で示した凄み。日章学園で培った“技”や“ハートの強さ”でプレミアの舞台へ【コラム】
「良い選手はどこに行っても、良い選手になれる」
高校サッカーに別れを告げ、次はプロの世界に戦いの場を移す。プレミアリーグのサウサンプトンではU-21チームからのスタートになるが、同じく高卒で海を渡ったDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)やFW福田師王(ボルシアMG)のように、早期のトップチーム合流が目標となる。簡単な道ではない。だが、高岡なら早い段階で上のステージに挑む権利を手に入れそうな気配を漂わせている。試合後、高岡はこんな言葉を残した。 「どこに行っても本当に苦しい時期は来る。それがないとサッカーは面白くない。うまくいくことだけが全てではないですし。自分にそう言い聞かせながらプレーしていきたいです」 困難な道をあえて歩く。茨の道でも必ず切り開けると信じ、なおかつ、その状況を楽しむ。そのスタンスは今も昔も変わらない。 自身初の世界大会となった昨秋のU-17ワールドカップでは、力の差を見せつけられた一方で、困難を楽しみながらアジャストして4ゴールを奪取。この矢板中央戦でも、追い込まれても笑顔を絶やさず。仲間のミスを叱責しつつ、明るい表情で檄を飛ばし続けた。 大会前のインタビューでは「良い選手はどこに行っても、良い選手になれる」と語っている。 文化も言語も異なり、環境は今以上に過酷。それでも、次のチャレンジに胸を躍らせているのは、どんな状況でも楽しめるメンタリティがあるからだろう。「イングランドで待っていますよ!」。そう言って仲間が待つバスに乗り込んだ男は、新たな景色を見るべく胸を張って海を渡る。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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