アーディ・サベアがモアナ・パシフィカへ電撃移籍!2027年までの大型契約結ぶ。
ニュージーランド代表のバイスキャプテンを務め、2023年のワールドラグビー年間最優秀選手でもあるアーディ・サベアが、モアナ・パシフィカへ移籍することが明らかになった。 7月21日、クラブが2027年までの大型契約を結んだと発表した。 サモアとトンガの代表選手を中心に構成されるモアナ・パシフィカは、スーパーラグビーに参戦した2022年シーズンからの2季は最下位に終わっていたが、2024年シーズンは4勝を挙げて最下位を脱出した。 チームには元オールブラックスで兄のジュリアン(WTB)が2024年シーズンから加入しており、再びチームメイトとなった。 サモア出身のサベアは「このような有意義な方法で私の伝統と文化に恩返しできることは非常に大きなことです。兄のジュリアンは『このチームは私たちのために作られた』と言ってくれていました」と語った。 サベアは2013年にハリケーンズでスーパーラグビーデビューを果たし、2021年からはキャプテンを務めた。 2024年シーズンはサバティカルでリーグワンのコベルコ神戸スティーラーズに在籍。前年の9位から5位までチームを浮上させた。 11シーズン過ごしたハリケーンズに対し、サベアは「ハリケーンズの家族を心から尊敬しており、11年間彼らに奉仕するのが大好きでした」とコメント。 「でも、今は変化を起こすのに適切な時期だと思うし、この決断を下す前に、家族と静かな時間をたくさん過ごしてよく考えた」と決断の理由を語った。 「自分が考えもしなかった分野で学び、成長できる環境に行くことになると分かっています。それは挑戦的でやりがいのあるもので、本当にエキサイティングですが、何よりも私はモアナ・パシフィカの伝統に貢献し、その遺産を成長させるのを手伝うことに本当に熱心です」 オールブラックスではこれまで84試合に出場し、2021年には100回目対戦となった南アフリカ戦でキャプテンを務め、2023年のワールドカップでもゲーム主将を務めた。 現役のオールブラックスがモアナ・パシフィカに移籍するのは初めてのケースとなる。なお、ニュージーランド協会とも2027年まで契約を結んでいる。 タナ・ウマンガHCは「アーディはこれまで素晴らしいラグビーキャリアを積んでおり、ニュージーランドでも国際舞台でも優れた成績を収めています。彼と私たちとの契約は、アイランダーの伝統に対する彼のコミットメントと、次世代のアイランダーの選手の育成に対する献身的な姿勢を物語っています」と評した。 また、「彼はフィールド内外で貴重なスキルをもたらし、リーダーとして、ロールモデルとして仲間から非常に尊敬され、ファンから愛されています。経験豊富で尊敬される選手として、私たちは彼がチームの活力と成功にプラスの影響を与えることを楽しみにしており、モアナ・パシフィカ号に彼を迎えることに非常に興奮している」と期待の言葉を述べた。 チームはオークランドに拠点を置き、ホームスタジアムとしているゴーメディア・スタジアム・マウントスマートとは2028年まで契約を結んでいる。