五輪でアナリストとして奮闘したドウェイン・ウェイド…米放送局で争奪戦開始か
8月12日(現地時間11日)に閉幕したパリオリンピック。男子バスケットボールでは、MVPに輝いたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)や決勝戦で驚愕の連続3ポイントを沈めたステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)らの活躍により、アメリカ代表が金メダルを手にした。 銀メダルを獲得したフランス代表のビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)や銅メダルのセルビア代表を牽引したニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)など、アメリカ以外の国においてもNBA選手の奮闘する姿が多く見られたが、今回のオリンピックで注目を集めたのは現役選手だけではないようだ。 2019年に現役を引退したドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)は、パリオリンピックでアメリカの放送局NBCにおけるアナリストとして試合中継に参加。現地メディア『The Athletic』の記事によれば、オリンピックでの試合解説が高く評価されたウェイドは、NBCに加え2025年からNBAの放映権を獲得したAmazonが熱い視線を送っているという。 もっとも、ウェイドは現役引退後からアナリストとしての活動は開始していたが、当初の評価は芳しいものではなかった。同記事によれば、引退後の数シーズンでTNTのアナリストを務めていたウェイドは「堅苦しい」「カリスマ性に欠ける」という厳しい批判を受けていた模様。当時の反省を踏まえてか、ウェイドは今回のオリンピックにあたってスピーチとボーカルのコーチングを受けたという。ウェイドは過去の反省から改善に着手し、見事オリンピックという大舞台で高評価獲得に成功したこととなる。 現役時代はヒートで3度の優勝を経験し、レブロンやクリス・ボッシュ(元ヒートほか)と共に“ビッグ3”の一角として絶大な人気を誇ったウェイド。オリンピックで共に現地中継に臨んだNBCや新たにNBAの放映権を掴んだAmazonにとって、人気者のウェイドが解説者としての実力を備えたとなれば、NBAの番組をつくる上でこれ以上ない戦力となるだろう。
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