【独自解説】『103万円の壁』より難攻不落?国民民主党・玉木代表に立ちはだかる実現までの“3つの壁” 税制を決める希望に繋がる“交渉相手”とは?問われる党首の器
政界の“主役”となった国民民主党・玉木雄一郎代表は、与党が「言うことを伺うのみ」というぐらい協議の中心になっています。本人の公約でもあった『103万の壁』や『トリガー条項』を与党に呑ませられるかがカギですが、そこには“政治”という高い壁が…。実現までにどんな壁があるのか、『読売テレビ』高岡達之特別解説委員の解説です。 【動画で見る】玉木代表『死にもの狂いで実現していきたい』…「103万円の壁の引き上げ」「ガソリン減税」は実現できるか?立ちはだかる“真の壁”とは?
■公明党を置いてけぼりに?『党首会談』が迫る中、国民民主党・玉木代表に立ちはだかる“公明党の壁”
『103万円の壁』も『トリガー条項(ガソリン減税)』も、税金ですから法改正もあります。石破総裁が「うん」と言ったからOKになるわけではなく、壁があります。 一つは、『党首会談』です。話がまとまって、与党が呑んでくれたということになると、党首同士で「合意しました」という話をしなければなりません。そして、『党首会談』がもう11月11日に控えていますから、アクシデントが起きています。
今回、自民党と国民民主党の間で話が先行していますが、公明党も自民党と選挙後に協定を結んでいる与党ですので、入ってもらわないと困ります。ただ、石井代表が落選したので、既に斉藤国交大臣の名前が出ているとはいえ、代わりの人を決めないで、自民党と国民民主党だけ手を握られても困るということが、一つあります。
■税制の方針決める“税調の壁” 『4つの税調』と、それぞれの役割
二つ目が、『4つの税調(税制調査会)』の存在です。税金の制度は国民の暮らしに直結する話ですが、毎年、年末のほぼ半月弱で決まっています。
税金は“法律を触る”ことなので、国会での議論は当然ですが、実は毎年ものすごく細かく変わります。「酒税を上げてタバコ税を同行する」など調整するのですが、その方針を決めるのが、自民党と公明党の中にある『税制調査会』です。この二つで合意されると、ここは手続きですが、『与党税調』にいきます。
そして、『政府税調』です。政府は政府で、財務省がいろいろとセットアップします。他の3つと違うのは、大学教授も入るので、研究している方々の意見が入る『税制調査会』ということです。
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