6畳と12畳の部屋で「エアコン」を使用したら電気代の"差"はどうなる?
エアコンは、暑い夏も寒い冬にも欠かせない家電といえるでしょう。しかし、快適な室内環境を維持するためには電気代がかかります。 エアコンには6畳用や12畳用など、部屋の大きさに合わせてさまざまな種類が発売されていますが、それぞれ電気代がどのぐらいかかり、いくら違うのかについて気になる人もいるでしょう。 エアコンの電気代は、設定温度や使用時間だけでなく、日常の少しの工夫で節約が可能です。本記事では、部屋の広さ別のエアコンの電気代を算出し、どのぐらい差があるのかについて考察してみました。また、電気代をおさえるための具体的なポイントもお伝えします。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
6畳用と12畳用のエアコン、電気代はそれぞれいくらかかる?
全国地球温暖化防止活動支援センター「家庭における消費電力量の内訳」によると、家庭の中でもっとも電力を消費している家電はエアコンで全体の14.7%を占め、冷蔵庫や照明を上回っていることが分かりました。 さらに、経済産業省 資源エネルギー庁「夏季の省エネメニュー」によると、夏の19時ごろの家庭(北海道、沖縄以外)における電気の使用割合では、エアコンが全体の38.3%を占めています。このことから、電気の消費量が大きいエアコンは、節電による電気代の削減効果が大きいといえるでしょう。 エアコンには、6畳用や8畳用、10畳用、12畳用など部屋の大きさに合わせてさまざまな種類が発売されています。 今回は6畳用と12畳用を例に、朝と夜にそれぞれ3時間ずつエアコンを使用するケースを仮定し、冷房・暖房時にかかる電気代を計算して比較しました。 1時間あたりの電気代の計算式は、消費電力(ワット)÷1000×電気料金単価(円/キロワットアワー)です。なお、電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」の31円/キロワットアワーで計算するものとします。 ■冷房の場合 6畳用、12畳用の最小、標準、最大の消費電力を計算しました。エアコンは室内の温度と設定温度の差が大きい起動の際にもっとも大きな消費電力がかかり、設定温度に近づくのにつれて、消費電力は小さくなっていきます。 【6畳用の場合】 表1では、冷房時の消費電力を425ワット(110ワット~920ワット)で計算します。標準運転時には425ワット、状況により最低110ワットから最大920ワットの消費電力が必要であることを示しています。 表1