J1神戸、負傷離脱の大迫勇也&酒井高徳が全体練習に合流 23日天皇杯決勝G大阪戦は先発復帰濃厚
サッカー・J1首位の神戸は19日、天皇杯決勝・G大阪戦(23日・国立)に向け、兵庫・神戸市内のグラウンドで練習を公開した。負傷離脱していた元日本代表FW大迫勇也(34)と、同DF酒井高徳(33)が全体練習に合流。19年度以来、2度目の天皇杯制覇へ、神戸の2ピースの先発復帰が濃厚となった。 大一番を前に、全員集合だ。今月1日の磐田戦(ノエスタ)で受けたアクシデントの影響で、別メニューで調整していた大迫、酒井が全体練習に参加した。離脱していたことを感じさせない動きで、ボール回しや、対人練習などをこなした。吉田孝行監督(47)は「今のところ順調に回復している。チームはいい状況になってきている」と、今季初タイトルへ自信をのぞかせた。 8月下旬に左膝の手術を受けて離脱していた元日本代表MF山口蛍主将(34)も、10日の東京V戦(味スタ)でベンチ入り。後半38分から途中出場し、中盤の底のポジションのアンカーで軽快な動きを見せ、完全復活を証明した。FW武藤嘉紀(32)も含め、代表経験がある主力4人が、23日の天皇杯決勝前に出そろった。酒井は「ここまでぶれずにやってきてよかった。最後は笑えるようにやっていきたい」と意気込んでいた。 昨季は大迫が22得点を挙げる活躍を見せ、クラブ初のリーグ優勝。得点王&MVPを獲得し、絶対的エースとなった。10日の東京V戦で2度目のベンチ外となっていた大迫だが、ここまで34試合11得点。常々、「アシストするのも好きだし、チームが点を取るために何をするか考えている」と、個人の結果より、チームの白星を最優先に行動してきた男がいよいよピッチに戻ってくる。 クラブは、J1では2節を残し、2位・広島と勝ち点3差で1位を死守。アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では3勝1分けの勝ち点10でAグループで首位に立つなど“3冠”の獲得も射程圏内だ。「(タイトル獲得へ)頑張ります!」と気合を入れた大迫。まずは、クラブ初タイトルとなった天皇杯を5大会ぶりに制覇し、初のリーグ連覇へ弾みをつける。(森脇 瑠香)
報知新聞社