スウェーデン中銀、0.25%利下げ 追加緩和は慎重に検討
By Simon Johnson [ストックホルム 19日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は19日、主要政策金利を0.25%ポイント引き下げ2.50%とした。ただ今年5回利下げしたことから、来年はより慎重な対応が必要との認識を示した。 スウェーデン中銀は、物価圧力の緩和を受け5月に利下げを開始した。インフレ率は中銀の目標2%を下回っているが、家計と企業は依然支出に慎重姿勢。 中銀は声明で「インフレと経済活動の見通しが変わらなければ、2025年前半にもう一回利下げする可能性がある」と述べた。 ただ「金利は急速に引き下げられてきた。金融政策の経済への影響は遅れて現れる。今後の金融政策策定では、より暫定的なアプローチを取る必要がある」とした。 テデーン総裁は記者団に対し、金利見通しは中銀が大幅利下げを実施した先月より前に示していたものとほぼ同様だとし、「9月と11月と同等かそれより若干多い利下げを示唆している」と指摘。その上で「年末に利下げを急ぎ、今はその効果を見守るのが妥当だ」と述べた。 11月に0.5%利下げを決めた際は、12月も利下げし、25年前半に1─2回利下げする可能性があるとしていた。 ロイター調査では、19日は全員が0.25%利下げを予想。来年前半にさらに2回の利下げがあり、その後は据え置きを予想していた。 中銀の発表を受けスウェーデンクローナは対ユーロで上昇。 キャピタル・エコノミクスの欧州エコノミスト、エイドリアン・プレッテジョン氏は「来年は0.25%利下げを1回、3月と予想する。経済は近く上向き始め、中銀はさらなる大幅緩和は必要ないと思うだろう」と述べた。