優勝したタバタナキット（右）＆ナップ（左）（写真：Getty Images）

　米男子ツアーと米女子ツアーのスター選手が男女でペアを組み、3日間それぞれ違うフォーマットで頂点を目指すグラント・ソントン招待。オフのビッグイベントでUCLA出身コンビ、パティ・タバタナキットとジェイク・ナップ組が接戦を制し優勝を飾った。 　フロリダ州のティブロンGCを舞台に今年で2回目を迎えた同招待には、ネリー・コルダやリディア・コ、レクシー・トンプソン、リッキー・ファウラーら人気者が名を連ねた。 　2日目を終えてトップに立ったのはジーノ・ティティクルとトム・キムのペア。最終日は抜きつ抜かれつの接戦のなか、ともに好調なパットでバーディを決めたタバタナキット＆ナップが1打差の勝利をものにした。 「ジェイクと一緒にプレーできて楽しかった。これ以上のパートナーはいないと思った。2024年シーズンを締めくくるイベントで優勝できて最高」とタバタナキットが言えば、「一緒にプレーするまでは相手のことがよく分らなかったが、同じエネルギーを共有し、喜びも共有できた。これ以上のパートナーはいない」とナップも同意見。 　実はこの2人には共通点がある。元酒場の用心棒だった（しかもつい最近まで）ナップは今年2月のメキシコオープンで念願のツアー初優勝を飾ったのだが、まったく同じ週の同じ日にタバタナキットはホンダLPGAタイランドで優勝しているのだ。 　当時はまさかシーズン終わりのペアマッチで一緒にプレーし、栄冠を勝ち取るとは思ってもいなかっただろう。 　試合が終わる1時間前まで優勝チームと2位になったティティクル＆キムペア、ジェニファー・カプチョ＆アクシェイ・バティア、ブルック・ヘンダーソン＆コーリー・コナーズに勝利のチャンスがあったが、終盤パットが冴えたタバタナキット＆ナップが栄冠に輝いた。 　優勝賞金はそれぞれ50万ドル（約7700万円）。「クリスマス前に最高のプレゼント」（ナップ）、「ジェイクのプレーが参考になって来シーズンが待ち遠しくなった」（タバタナキット）と2人は笑いが止まらなかった。