「自動化・効率化を追い求めるなか、半導体の重要性高まっている」「先進性の高い海外の半導体にフォーカス」…東京エレクトロンデバイス・徳重敦之社長
ここを直した方がいいといったサポートを頂き、開発ができた。今後は、これぐらいのウェハーの口径だったら、もっと大きくできるとか。ウェハーだけでなく、ガラスのようなほかの素材の検査装置にも市場を広げていきたい。
自社でものを作ったり、受託を受けて製造したりすると、商社機能と比べて、数倍レベルの収益が確保できる」
――人材の確保について。
「半導体の人材はある程度確保できている。問題は、ITやAIに携わる人材だ。一線級を雇うには、ものすごくお金がかかる。お金でやるか、あるいは育てるか。二つしかないが、どちらかというと当社は育てる方を重視している。いろいろな教育プログラムがあって、離職率は非常に低い。
横浜から渋谷への本社移転を公表すると、採用が早く進むようになった。詳しい理由を調べているが、東京都内で働くというイメージが求心力になっている気がする。渋谷のオフィスの内装は、若手のチームに任せている。そこで愛着を持ってもらえればいいと思っている」
◆徳重敦之氏(とくしげ・あつし) 1986年甲南大経卒、東京エレクトロン入社。2007年東京エレクトロンデバイス取締役に就任。15年から社長。兵庫県出身。