佐々木朗希に「アメリカで活躍するのは鉄板だ」 元同僚のサイ・ヤング賞左腕が断言 「信じられない。できないことは何もない」
米ニューヨーク・ポスト紙は10日(日本時間11日)、ロッテ・佐々木朗希投手(23)がポスティング(入札)制度を用いて今オフにメジャー挑戦するための手続きを開始したと同球団が発表したことを受け、今季佐々木と同僚だった2015年サイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケル投手(36)がメジャーでの活躍に太鼓判を押していると報じた。 ◆大谷翔平、佐々木朗希と親しげに肩を組む【写真】 メジャー通算103勝の左腕は、佐々木の印象を「全体として信じられない。できないことは何もない」「自分から見れば、アメリカで活躍するのは『surefire(鉄板)』だ」とまで言い切った。 全般的な投球能力と各球種について、米国で一般的な80点満点の採点を求められると、「自分は本来、辛口の採点者だが、佐々木の場合は23歳だからな」と前置きした上で、「投球能力は70点。序盤に直球の切れがなかったのを何度か見たことがある。それでもスライダーを制球し、フォークでストライクも取れるがね」とした。 また、最速165キロの直球に関しては「70点を下回ることはない。93~94マイル(150~151キロ)でも抑えられる」とした上で、「大リーグのスカウトが来ているときは『いいところを見せよう』と、直球の球速が上がることがままある」と付け加えた。 また、「フォークは65~70点。球速を変化させることを学んだスライダーは70点だが、80点になる可能性がある。それくらい、すごい可能性を持っている球だ。ディラン・シーズみたいに投球割合の60%がスライダーになるかもしれないな」と期待を込めた。パドレスのシーズは7月25日のナショナルズ戦でノーヒットノーランを達成し、今季はスライダーの投球割合が43%を占めた。 さらに、23歳という若さについて「自分は24歳でメジャーデビューしたが、そこから成長して地に足が着くまで2シーズンを要した。あいつ(佐々木)は23歳なのに、かなりすごい打者たちをアウトに取っている。(メジャーで)開花すると本当に思っているよ」と、あらためて感心した。 佐々木の人となりについても「好奇心旺盛な若者だ。そして、非常にもの静か。日本人はそうだが、それに比べてももの静かだね。だが、勝利への欲求が強く、野球を愛している。そこは軽視すべきじゃない。文字通り、自分がなり得る最高の投手になろうと欲している。そして、彼自身が史上最高の投手の一人になれると思っているのは間違いないね」と、つぶさに語った。
中日スポーツ