【40代・50代こそ知っておきたい】タンパク質をとりたいけれど、肉があまり食べられない人はどうしたらいい?
「また、さらに消化をよくするために、梅干しやレモン果汁など酸っぱいものを一緒にとるのもおすすめ。酸を含むものは胃酸の分泌を促すので、肉と一緒にとると消化を助けてくれます。 そのほかでは、消化酵素が多く含まれる生の大根も肉の消化を助けてくれます。例えば、ハンバーグに大根おろしとポン酢をかけて食べるのは消化がよくなるとてもよい組み合わせです。 こうした方法で、ひき肉料理がしっかりとれるようになってきたら、ステーキなどの塊肉にチャレンジするといいと思います」
どうしても胃もたれするという人は、消化酵素のサプリの利用を
では、それでもやっぱり胃もたれしてしまうという場合は? 「胃もたれなどの不快症状が出て、どうしても肉を食べられないという人は、食前に消化酵素をサプリメントでとるといいと思います。自前の消化酵素の不足分を外から補うことで消化が助けられ、不快症状が出にくくなるので、肉が食べられるようになっていきます。 その結果、タンパク質から作られる自前の消化酵素が増えていき、肉が食べられるようになるので、そうしたらサプリメントで補わなくてもOK。 個人差はありますが、3カ月から半年ほどで消化酵素のサプリメントが不要になることが多いです。 ただし、サプリメントは質が悪いものも多いので、質がよいものを選ぶことが大事。栄養指導を行っているクリニックなどで、臨床経験のある医師や管理栄養士の指導のもと、サプリメントを選ぶのがおすすめ。 または、胃もたれしやすい人は消化器内科を受診すると、医薬品の消化酵素を処方してもらえることがあるので、それを服用するのもよいと思います。そんな方法でとりあえずはタンパク質をしっかり消化吸収できる状態に整えることが大事です」
もともと食事量が少ない人は、食事の最初にタンパク質をとって
ちなみに、肉を食べても不快症状は出ないけれど、もともと食べられる食事量が少ないという場合はどうすればいい? 「その場合は、食事の最初に肉や魚、卵、大豆製品などを気持ちよくお腹いっぱいになるまで食べてください。野菜や汁物は、タンパク質のおかずでお腹がいっぱいになったあとに食べましょう。 女性は特に、肉より野菜をたくさん食べるほうが体にいいと思っている人が多いですが、タンパク質食材をとることのほうが大事。野菜は、タンパク質食材を食べてから、可能な範囲で食べれば大丈夫です。そしてご飯などの糖質はいちばん最後にしましょう。 そのような食べ方で、食事のタンパク質の割合を増やすことで、次第に食べられる肉の量も増えていきますよ」 “年だから肉を食べられなくなった”などと諦めず、上記のような方法をぜひ試してみて。