年末年始もロシア軍の攻撃続く 双方に死傷者、独TV通訳も骨折
【キーウ共同】ウクライナ空軍は1日、一晩で90機のイラン製無人機を使ったロシア軍の攻撃があり、うち87機を迎撃したと発表した。地元当局によると、南部オデッサでは迎撃した際の破片が集合住宅に落下し、1人が死亡。西部リビウの博物館では破片の落下で火災が起きた。年末年始も戦火はやまず、ウクライナ、ロシア双方で死傷者が相次いだ。 ドイツの公共放送ZDFは12月31日、記者らが滞在していた東部ハリコフのホテルが30日にロシア軍の攻撃を受け、女性通訳が肋骨を折るなどのけがをしたと明らかにした。ホテルは主に外国メディアの取材拠点だった。ZDFは声明で「報道の自由に対するロシアの新たな攻撃だ」と非難した。 ロシア側は、ウクライナ軍がロシア西部ベルゴロド州を30~31日に攻撃したことに対する報復として、ハリコフ州の軍事施設などを攻撃したと主張した。 「ドネツク人民共和国」の首長プシーリン氏は1日、未明にウクライナ側からミサイル15発が撃ち込まれ、中心都市ドネツクで4人が死亡、13人が負傷したと表明した。