【阪神】岡田彰布監督「ヒットの数だけエラーしてるやん」悩める大砲の昇格は持ち越し示唆
阪神・岡田彰布監督(66)が3日、2軍降格中の佐藤輝明内野手(25)に“ハッパ”をかけた。ウエスタン・リーグで14試合に出場して打率3割2厘、2本塁打、13打点と好成績を残しているが「ヒットの数だけエラーしてるやん」と6失策をチクリ。16安打との比較は冗談として、昇格はまだ先になることを示唆した。 【写真】「ヒットの数だけエラーしてるやん」な一枚 昨年6月の降格時も打率4割5分。不振のはずが、すぐ快音を連発した。今回もファームでそれなりの結果を残すことは岡田監督も想定内。「2軍はピッチャーが違う」とし、「全打席ホームラン打ったら価値あるけど」と付け加えた。“無理難題”はもちろんジョークだが、「打」だけで昇格を決めるのなら、それほどの衝撃を残すことが必要だ。数字よりも、1軍での爆発まで期待させる内容が重要。何よりも、守備を含めた総合的な安定感を求めている。 登録抹消の時点で打率2割9厘、リーグ最多タイの6失策。降格の“決定打”も5月14日の中日戦(豊橋)の要所での失策だった。さらに、悔しさが前面に出ない姿にも指揮官は不満。預かる和田2軍監督は「考え方や姿勢も」と注目して推薦の機会を探っており、レギュラーにふさわしい変身が待たれる。 チームは最近10試合中8試合が2得点以下。岡田監督は、不調の打者ばかりで打順を組むのにも四苦八苦しているが、本来は主力を担うべき男を日替わり打線の“補充”として呼ぶ気はない。(安藤 理)
報知新聞社