M・マクグリービーが大会レコードで日本初V! 逆転優勝を狙った松山英樹が試合後に明かした「勝てなかった理由」とは?
ロケットスタートを切れなかった松山
◆国内男子プロゴルフ ダンロップフェニックストーナメント 11月14~17日 フェニックスカントリークラブ(宮崎県) 7042ヤード・パー71 【動画】雨中を切り裂く“衝撃”の一打 最終組の松山英樹&M・マクグリービー&蝉川泰果“圧巻”ティーショット これが実際の映像です
ティショットでフェアウェイをキープしようが、外そうが、高い技術でピンそばにボールを運び続けた松山英樹。最終日もアグレッシブなゴルフでギャラリーを湧かせ、6バーディー、1ボギーの66をマークした。 通算18アンダーまでスコアを伸ばしたが、優勝したマックス・マクグリービーには4打届かずの2位タイに終わった。その敗因はどこにあったのだろうか。 「マクグリービーに対してスタートからプレッシャーをかけなければいけないのに、なかなか思うようにスコアを伸ばせなかったです」
松山とは7打差あるとはいえ、PGAツアーでの活躍を知っていたマクグリービー。世界のトップクラスは平気で63、64といったスコアを出すことも理解しているだけに、決して自分が安全圏にいるとは考えていなかった。 仮に松山がロケットスタートを決めていれば、かなりのプレッシャーになったはずだが、この日、松山に最初のバーディーが来たのは5番ホール。そのぶん、マクグリービーに心の余裕を与えてしまった。それが1つ目の敗因だった それでも、前半のハーフでバーディーを3つ奪い、5打差まで縮めることはできた。サンデーバックナインの成績次第と思われたが、10番パー4でティショットを曲げてしまい、この日唯一のボギーを叩く。 「先に相手がティショットを曲げ、自分でも『ここだ!』と思ったんですが、自分が曲げてしまっては……。『ああ、もう無理だな』と」勝負どころでスコアを落としたことが2つ目の敗因だ。 そして3つ目の敗因はグリーンのスピードにあった。後半のハーフでは何度もバーディーチャンスを迎えた松山だが、そのパットを決め切ることができなかった。どちらかといえば、カップまで届かないパットが多かったが、その理由を次のように語る。 「グリーンが乾いている雰囲気があったし、カップが傾斜に切られていたので、返しのパットのことを考えてしまいました」 打ちたいけど打てないという、もどかしさがつきまとっていたことが、松山の感覚を微妙に狂わせたのだろう。勝負ごとにタラレバは禁物だが、前日のように雨が降っていたら、また違った結果になっていたかもしれない。