【日本人の3人に1人は脂肪肝】肝臓の脂肪を落とすには食事以外の生活習慣も大切!ストレスは上手に解消し、ぐっすり眠って体内時計を整えよう
肝臓から余分な脂肪を落として痩せ体質になるには、食事に気をつけることが最も重要だが、それだけでは十分ではない。痩せ体質になるか肥満体質になるかの分かれ目は生活習慣。どんな生活を心がければよいのだろうか?
日本人成人の3人に1人は脂肪肝
肝臓に余分な脂肪が蓄積した状態、脂肪肝は肥満のもと。しかし現代は日本人成人の3人に1人は脂肪肝といわれている。知らないうちに脂肪肝になっていて、それが原因とは気づかずに、「頑張ってもちっとも痩せないなぁ」と悩んでいる人も多いのでは。 そこでそこのところを、肝臓の専門医であり、長年、脂肪肝などの肝臓病、メタボリックシンドローム、糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした診療を長年続けている、日本肝臓学会専門医の栗原毅さんに詳しく話してもらった。 「今、日本人の3人に1人が脂肪肝というデータが出ていますが、健康診断で正常とされる数値は少し高めです。そのため、初期段階の脂肪肝ですと、健康診断では『異常なし』と診断され、本人はまったく気づいていないということが多いようです。 そして、脂肪肝が理由で肥満になっていると思われる人たちに、診察で話を聞いてみると、やはり食事に問題があることが多いようですね。中性脂肪のもとになる糖質を多く含んだ、おにぎりや菓子パン、麺類、丼物、またはお菓子や果物などの甘いものを多く食べています。また、こうした糖質に偏った食事は、筋肉をつくるタンパク質や、代謝をサポートするビタミン、ミネラルが不足しがちです」
ストレスをため込むことで、脂肪肝のリスクが大幅アップ!
そして、食生活の乱れと同じくらい、脂肪肝と診断された人に多くみられる特徴が「ストレスの多い生活」だそう。 「仕事に追われている、介護が大変、人間関係に悩んでいるなどなど。更年期世代の女性は特に、さまざまなストレスを抱えている人も多いのではないでしょうか?実際、私のところにくる患者さんの話を聞いていると、脂肪肝と診断される人の中には、大きなストレスを抱えている人が多いですね。でも、なぜストレスが肝臓の脂肪を増やすと思いますか?」