石川祐希“最後の1点”に足りなかったものは?「僕にはなかった」バスケのカリーを見て感じる
パリオリンピックで、目標としていた52年ぶりのメダル獲得に届かなかったバレーボール男子日本代表。日本テレビ『Going!Sports&News』は帰国後、キャプテンの石川祐希選手を取材しました。 【動画】「決められなくてごめん」石川祐希 イタリア戦後インタビュー 「負けてから(帰国するまで)1日あった。エッフェル塔、凱旋門に行った選手はいた。僕はなにも部屋でダラダラ独り。僕たちが負けた後に、いろんな人がメダルを取って。『うわぁクソ!』みたいな。これが現実」 悔しさしか残らなかったというパリオリンピック。試合直後のインタビューでは「みんなと作ってきた集大成がこういう結果に終わってしまったので、キャプテンとしても力不足、1人のエースとしても力不足だったと感じています」と話していました。
勝利目前のマッチポイント「一瞬の隙ができてしまった」
激闘となった準々決勝のイタリア戦。石川選手はエースとしてチームをけん引。第1セットで6得点、第2セットで9得点。チームトップの得点を挙げると、流れも日本へ。25-20、25-23と2セット連取し、第3セットへ。そして第3セットでは、石川選手の得点で24-21。マッチポイントを迎え、勝利目前としました。 「これを取ったら準決勝。僕も、他の選手も、スタッフも周りの人たちも、多分全員そういう思いだったと思う。早くゲームを終わらせたかったのか、一瞬の隙ができてしまったのか、そこが一番。思い返すとあそこ」 焦りとなって表れた“隙”は、日本の歯車を狂わせる結果に。象徴的だったのは、24-22で迎えた場面。レシーブが乱れながらも、強引に石川選手にアタックさせるため、ボールを集める日本。石川選手はイタリアブロックの指先のワンタッチを狙いますが、ボールは相手に当たらず。アウトとなり、得点を奪えませんでした。 「『ここで1点取らないと』思いすぎて。通常ならリバウンド(相手に当てて自陣に戻す)。もう少しリスクを背負わずにプレーしていたら…」 この日本が見せた焦りを、イタリアは見逃さず。日本は25-27で第3セットを失うと、第4セット、第5セットも奪われ2-3のフルセットで敗戦。石川選手は両チーム最多の32得点を挙げるも、チームの勝利には届かず。ブラン監督の前では、人目をはばからず涙。集大成と臨んだパリオリンピックが終わりました。