「新アリーナ」最大9300席、京都府基本計画公表…28年10月開業目指す
京都向日町競輪場(京都府向日市)の余剰地で整備する京都アリーナ(仮称)について、府は21日、基本計画を公表した。整備費は約348億円。計画を提案した事業者グループとの交渉を進め、2028年10月の開業を目指す。 施設は延べ床面積約2万9000平方メートルの地上5階建て。スポーツ利用時には約8900席、コンサートでは約9300席を確保できるほか、メインとサブのアリーナを備える。敷地内に多目的広場を設け、災害時には、一時避難場所としての機能を持たせる。 計画は、伊藤忠商事を中心としたグループが企画・提案。異業種の10社が建設や維持管理を分担する。 【写真】内部のイメージ図=京都府提供
当初の8000人規模から拡大したが、10年間で12億円のネーミングライツ収入があるほか、運営権を事業者に譲渡し、指定管理料の負担がないため、府の事業負担を減らせるという。 計画を巡って、府は今年3月に向日市での整備を決定。参加事業者を募り、10月下旬の事業者による計画の説明を経て、決定した。 西脇知事はこの日の定例記者会見で「満足度を向上させ、府民負担を軽減する提案だ」と評価。「みんなが行きたいと思える、愛される施設になれば」と期待した。本契約は来年3月に結び、本格的な設計や建設に着手する予定。