武尊が再起戦で豪快逆転KO勝ち!今度こそのロッタン戦実現に前進
現地時間9月27日夜、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで『ONE Friday Fight 81』が行われ、K-1史上初の3階級制覇王者で現ISKA世界ライト級王者の武尊が、豪快な逆転KO劇で再起戦に快勝し、目標であるロッタン・ジットムアンノンとの改めての対戦に向けて動き出した。 【試合詳細・動画】武尊8か月ぶりの再起戦のリアルタイム試合経過はこちら。ONEが公開したフィニッシュシーンとロッタンとのフェイスオフの動画も紹介中 日本との時差2時間の現地タイではソールドアウトとなった今大会。1月のスーパーレック・キアトーモ9戦以来の再起戦は、タイ国内でも地上波放送が予定されるなど大きな注目を集めた。当初タイ人ファイターのブラックパンサーと対戦予定だったが、試合3週間前の負傷で、ミャンマーのラウェイ出身の若武者タン・ジンに変更された。 第1R、ONEムエタイルールで2連勝中のタン・ジンは、19歳のプロスペクトらしく怖いものなしで武尊と対峙。カーフキックを受けても顔色を変えずに強気で踏み込んでくる胆力を見せると、直線的な武尊のバックスウェーにワンツーからの左ストレートを合わせ、いきなりダウンを奪った。 出鼻をくじかれた武尊だったが、大きく戦略は変えず、正面から右ストレート、カーフと決定打を連発する。それでも倒れないタフなタン・ジンだったが、2分過ぎの左前蹴りにさすがに悶絶。好機を見出した武尊はそのままラッシュに持ち込み、右ボディでかがんだところに膝、そして左右フックの連打を決めた。ついに崩れ落ちたタン・ジンは2度目のダウンとなり、試合終了となった。 観戦していたロッタン・ジットムアンノンも拍手を送る中、武尊はおなじみのコーナーポストからのバク宙もみせた。勝利者インタビューでは、「脚の怪我を気にし過ぎた」と自省したが、宿敵ロッタンとリング上で向かい合うと、英語で「準備はできているよ」と改めて対戦表明。ロッタンも「今日の試合はイージーだったね。でも俺は簡単じゃないぞ」と返し、額を突き合わせて火花をちらした。 今年1月、当初はロッタン戦が実現するはずだったが、ロッタン負傷によりスーパーレックとの対戦に変更。その死闘で、膝を破壊され「もう体をつくれない」と引退を示唆するほどのダメージを心身ともに負ったが、その苦難を乗り越えて今回の再起戦に臨んだ。力強い武尊の復活で、ロッタンとの再マッチアップへの障壁はなくなった。
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