[カーオーディオ・素朴な疑問]マニアの多くが「外部パワーアンプ」を使っているのはなぜ?
◆「内蔵パワーアンプ」は、注げるコストもスペースも限定的。それでは多くを望み得ない…
しかしながら内蔵パワーアンプには、注げるコストが限定的だ。例えば10万円の「AV一体型ナビ」では、その限られたコスト内にてナビメカ、地デジチューナー、CD/DVDメカ、プロセッサーまでもまかなわなければならない。対して外部パワーアンプは、コストのすべてをパワーアンプとしての性能アップに投入できる。
そしてパワーアンプは、性能を上げようとすると筐体が大きくなりがちだ。物量がそのまま性能に反映される傾向が顕著なので、能力を上げようとすれば各パーツが大型化する。基板レイアウトも、余裕を持って設計できた方が性能的に有利に働く。
しかし内蔵パワーアンプに使えるスペースは極々限られる。メインユニットは1DINとか2DINという大きさの中ですべてを完結する必要があり、内蔵パワーアンプは非力にならざるを得ないのだ。
今回は以上だ。次回以降も外部パワーアンプに関連した疑問に思われがちな事柄の解説を続行する。お楽しみに。
レスポンス 太田祥三