【SCOOP!?】2スト並列4気筒のヤマハ「RZ500」が登場!? これが昭和のヤングマシンスクープ記事だっ!
【YM情報局噂の真相を探る】ニューモデル戦線異状あり
今、バイクショップや2輪関係者の間で公然と、あるいは密かに話題にのぼるのが、ニューモデル達である。もちろん各メーカーの公報部からはノーコメント。しかし、この秋から来春にかけて各メーカーともライバルに打ち勝つために、当然ながらニューモデルを続々と登場させるのは必至だ。ここではそんなニューマシンの情報を集めて予想してみたのだが……。(ヤングマシン1982年10月号より)
今秋から来春までを予想すると
今年の秋から来春にかけての新車情報は、かなり大きの機種について明らかになってきた。9月にディーラーミーティングを開いて“21種を発表する”と言われているホンダど、それを追うヤマハ、ラインナップを充実させようとするスズキ、そして好評のGPをシリーズ化するカワサキと、各メーカーは戦略的な動きをしていて、レースのレギュレーションやカウル認可などからんで複雑になっている。
まずホンダの動きは
今年の秋、ホンダからスーパースポーツのナナハン、VF750Fが発売されるだろう。すでに発売されているVF750をチェーン駆動に改め、アルミのブーメラン型コムスターやアウトボード(?)ディスクブレーキ、TRACプロリンクサスなどの充実した足まわりを使っている様子だ。一説によると出力は82psといわれ、最近の新車に必ず付くネーミングは”デイトナ”となるだろう。 ──VF750Fの予想イラスト さてCB750Fだが、現在のCB750Fは900ベースなのに対し、新設計のコンパクトな直列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載したニューマシンが登場することになりそうだ。なぜなら、2年後のフォーミュラー規制の改定によって排気量が750ccに引き下げられるため、耐久レーサ―のベースを新しく作る必要があるからだ。 またラインナップ上にあり、すでに完成されていると言われているのがVF400Fだ。エンジン型式はVF750とほぼ同じで、すでにCBX400Fと同時に完成して、発売時期を待っていたとのことだ。 250ccクラスには、発売したばかりのVT250があるが、その対象とするユーザーはCB250RSの層で、決してRZ250のそれとは異なる。それをホンダが見逃すはずがなく、人気の低下しつつあるRZに対して2サイクルの水冷V型3気筒の250のレイアウトをとるとの噂も。なぜならホンダには、水冷V型2サイクルのNSがあり、ホンダ関係者によると「VTとはシリンダー数がちがって、パワーももちろん上!」ということで、それこそホンモノのRZキラーが現れる。 ──NS250Tの予想イラスト。のちにMVX250Fとして発売された。 輸出仕様のモデファイとしてはCBX550F-IIがインテグラとして国内発売されるだろう。フロントディスクがインボードのダブルで、メチャ速のナナハンキラーということだ。 FTシリーズは新たにCB250RS-Zのモデルチェンジ、FT250の可能性はなきにしもあらず。