虎のソナタ 「アレから1年」…秋季C〝没頭〟中 「日本一の阪神ファン」岡田前監督熱烈バックアップ
11月7日は立冬。暦の上では冬が始まる日だ。つい先日まで夏日が続いていたのに? もう少し秋を楽しみたい?! でも、2024年はあと2カ月で終わろうとしている。それが現実だ。 5日には恒例の「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」の候補が発表された。改めて「もう年末なのか?」と時の流れを感じさせられた。 まさに「アレから1年」。1年前の流行語大賞は「A.R.E.」だった。「優勝」の2文字を封印し、「アレ」と言い続けた岡田前監督が受賞者。ほぼ1年前の11月5日に京セラドームで日本一を勝ち取って宙に舞い、〝わが世の春〟を謳歌していた。 1年後、監督の座を去って「顧問」になっているとは夢にも思わなかったはず。後継監督へのエールを送っている自身の姿も、想像できなかったことだろう。 「アレから1年」のタイガースは藤川球児監督の下でスタート。大事な秋季キャンプに〝没頭〟中だ。「日本一の阪神ファン」を自認する前監督は、熱烈バックアップをしてくれることだろう。 「アレから1年」は、阪神だけではない。日本シリーズで7戦までの死闘を繰り広げたオリックスも、パ・リーグ3連覇最大の功労者・中嶋監督が辞任して、岸田新監督が率いて、新体制が動き始めた。 6日は高知キャンプ2日目。阪神キャンプ地から車で約30分のところにある、高知・INOUE東部スポーツパークで取材をしていたのは、現オリックス担当であり、阪神日本一当時のトラ番でもある織原祥平。 「今も不思議な感覚です。日本一を間近で見て、興奮して、1年前の今頃は、阪神の秋季キャンプを猛烈に取材していましたから。野口選手が支配下登録される話になって『連覇への新戦力』として原稿を書きまくっていました。そこから、4連覇を狙うオリックス担当になって。強いチームだと思っていたのですが…」 まあ、誰もオリックスが5位になる予想はできなかった。 「若月、頓宮、宗ら主力選手が数多く参加して、選手たちの思いが伝わってきます」