虎のソナタ 「アレから1年」…秋季C〝没頭〟中 「日本一の阪神ファン」岡田前監督熱烈バックアップ
参加メンバー構成からも、織原は来季の復活を確信していた。
オリックスというチームは、主力が休まず秋季キャンプに志願参加する伝統がある。ある年、故障でオフは治療に専念するはずの糸井(現阪神スペシャルアンバサダー)が勝手に参加。一番驚いたのは当時の福良監督(現ゼネラルマネジャー)だった。
福良「なんでお前が来てるんや?」
糸井「僕は主将ですから。歴代の主将は参加していました」
福良「練習できないのにキャンプ地にいても仕方ないやろ。はよ帰れ」
かくして、強制的に帰らされた糸井主将。これも、猛練習のオリックスを物語る逸話だ。伝統というのは、言葉ではなく、姿で後輩に語り継がれていく。
火の玉の剛速球を身に付けた守護神・藤川の歩んだ道も、タテジマの中では語り尽くされているはず。最高のお手本を、生かすも、殺すも、後輩自身にかかっている。
そういえば、2025年度のセ・リーグ日程も発表されていた。来年はもう始まっている。時は待ってくれない。