【厚生年金】1カ月20万円をクリアする人の《現役時代の稼ぎ》平均月収はいくらだった?
物価の上昇が続いており、生活が厳しいと感じている方は多いのではないでしょうか。 筆者はファイナンシャルアドバイザーやファイナンシャルプランナーとして、日々お客様の生活やお金に関するご相談を受けています。 ◆【図表グラフ4枚】厚生年金・国民年金の平均月額。2枚目以降で受給額分布やモデル年金の資料も紹介! なかでも「将来の老後資金」や「年金」について不安に思われている方が多い傾向にあります。 そこで今回は、今のシニア世代が受給している「国民年金・厚生年金」の受給額や、年金がひと月20万円をクリアする人の「現役時代の平均月収」ついてわかりやすく解説していきますので、老後の生活について悩まれている方はぜひ参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金「厚生年金・国民年金」平均月額はいくら?
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金の、全体と男女別の「平均受給月額」は次のとおりです。 ※本記事内で紹介する厚生年金の月額には、国民年金の月額部分も含まれています。 ●厚生年金・国民年金の平均月額 公的年金は、原則65歳から受け取ることとなっており、現役時代に厚生年金に加入していた期間や収入などに応じて受給額が異なります。 次章では、「国民年金・厚生年金」の受給額において個人差がどれほどあるのか確認していきます。
公的年金「国民年金・厚生年金」の受給額《個人差を見る》
●【国民年金】受給額《個人差を見る》 「男女全体」平均月額:5万6316円 ・男性平均月額:5万8798円 ・女性平均月額:5万4426円 国民年金の年金月額分布 ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 ●【厚生年金】受給額《個人差を見る》 「男女全体」平均月額:14万3973円 ・男性平均月額:16万3875円 ・女性平均月額:10万4878円 ●厚生年金の年金月額分布 ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 国民年金と厚生年金の平均年金月額やボリュームゾーンを比べてみると、差が倍以上あることがわかります。 国民年金の場合、年金保険料は一律となっているため、受給額の個人差は厚生年金ほど大きくありません。 国民年金保険料の未納月数に応じて、満額の年金額から差し引く計算方法です。 厚生年金は、年金保険の加入期間や現役時代の年収によって受給額が異なるため、受給額に差が生じやすくなっています。 たとえば「出産や育児のために正社員をやめて、子育ての合間にパート勤務するよう仕事を再開した」「正社員として働いていた時期はあるけれど、独立した今は国民年金に加入している」など、家庭ごとの事情により働き方が異なるでしょう。 年金の加入状況や将来の見込み額について、老後の生活の計画を立てるためにも、早めに把握しておけたらよいですね。 ご自身の年金については、日本年金機構より毎年誕生月(誕生日が1日の方は誕生月の前月)に届く「ねんきん定期便」や、「ねんきんネット」などで確認できます。