ウクライナ経由ガス輸送、新協定に署名する時間ないとプーチン氏
[モスクワ 26日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は26日、ウクライナを通過してロシア産天然ガスをスロバキアなどに輸送する協定について、新たな協定に署名する時間は今年残されていないと述べ、協定の延長を拒否したウクライナを批判した。 スロバキア、チェコ、オーストリアはウクライナのパイプラインを経由してロシアから天然ガスを受け取っている。ロシアとウクライナの間で結ばれている5年間のガス輸送契約は、年末に期限が切れる。 プーチン氏はテレビ中継されたブリーフィングで「ウクライナは契約を更新しないと発表した」とし、この措置によってウクライナは欧州を罰していると語った。その上で「新たな契約を3─4日で締結することは不可能」と述べた。 ロシアからウクライナ経由で欧州に供給するガスはさほど多くはない。2023年は約150億立方メートルで、18─19年のピーク時にさまざまなルートで欧州に供給された量の8%に過ぎない。