【シュートボクシング】GLORY3位に勝利した海人「日本人格闘家は、こんなんじゃない!」
<シュートボクシング(SB):BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024大会>◇26日◇東京・東京ドームシティーホール “SBの最高傑作”海人(27=TEAM F.O.D/SB世界スーパーウエルター級王者)がメインイベント(70キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R)でゲリック・ビレット(28=フランス/WAKO世界ミドル級王者、GLORY世界ライト級3位)と対戦。1Rに強烈な三日月蹴り(足の親指の付け根、中足で、ミドルキックと前蹴りの中間の軌道で蹴る)と左ボディでダウンを2度奪い、判定3-0で勝利した。 海人は今年2月にペットモラコットに判定負けして以降、同選手との再戦も含めて5連勝とした。 海人は試合後、右手をアイシングしながら現れ、2度ダウンを奪いながらも倒しきれなかった理由について「1R目からなんかちょっと(右手が)痛いなと思い始めて。たぶんラッシュしている途中にデコとか頭とか殴っちゃって。それで2Rの途中にクロスを合わせにいったのが思いっきり頭に当たっちゃって。ヤバいなと思って。(相手が放った)顔面へのバックキックも見えてたんですけど、右でガードするのが怖くなって変な反応をしちゃって。そんなのもあってテンパっちゃいましたね」と説明した。 海人は過去に右手甲を骨折し、そのまま放置して治したところ「変な形でくっついちゃって、ちゃんと打たないと痛めやすい拳になっちゃってるんで。それが再発したのかな」という。 それでも来年に向けて「(リベンジを狙う)ベスタティと予定しているのは6月か8月ごろと聞いてるので。もちろんSBの開幕戦の2月に(GLORYの)1位の選手を連れてきてくれるのであればやりたいし。6月、8月まで1カ月おきに試合を入れてくれてもいいぐらいにやっていけたらと思ってます」。痛めた右手が骨折していなければという条件付でフル稼働に意欲を見せた。 海人は今年、立ち技の日本人強豪選手が海外に挑戦して、敗れ続けている現状について聞かれると「名前出してちょっと失礼かもしれないですけど、野杁(正明)選手もそうですし、(原口)健飛くんもそうですし、こんなんじゃないですよ。ほんまにみんなこんなんじゃないんで。野杁さんは対戦しているし、健飛くんは一緒に練習してるから僕は知ってるので、やっぱり悔しいし。野杁さんなんか、本当に(自分が)世界一を決める時の戦いは、絶対に(相手は)野杁さんがいいと思ってるんで。2025年にはみんなのことを期待してほしいと思います。日本人格闘家はほんまにこんなんじゃないんで。僕も含めて期待してほしいなと思ってます」と力を込めた。 <GROUND ZERO全成績> ▼オープニングファイト第1試合 51・5キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ○片山魁(TEAM FOREST) 判定3-0 ×和田修虎(橋本道場) ▼オープニングファイト第2試合 55キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R(ヒジあり) ○笠原直希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級1位) 判定3-0 ×庄司理玖斗(NJKF拳乃会/NJKFスーパーバンタム級6位) ▼第1試合 70キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ○都木航佑(キャピタルレイズfighting GlaNz/SB日本スーパーウエルター級1位) 判定3-0 ×ピラポン・ノーナクシン(タイ) ▼第2試合 61キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ○手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/香港Energy Fightスーパーフェザー級王者、SB日本スーパーフェザー級1位) KO・3R1分13秒(フロントチョーク) ×成尾拓輝(究道会館/HOOST CUP日本ライト級王者) ▼第3試合 44・5キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ○MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子アトム級王者) 判定3-0 ×撫子(GRABS kickboxing studio/元ミネルヴァ・ピン級王者) ▼第4試合 53キロ契約KNOCK OUT-BLACKルール3分3R延長1R ○柿崎瑠(クロスポイント大泉) TKO・3R1分58秒(右ヒザ→レフェリーストップ) ×佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズジム/SB日本バンタム級王者) ▼第5試合 66キロ契約RIZIN・MMAルール5分3R ○奥山貴大(NEXSOPORTS/GSB/SB日本ウエルター級王者) 一本勝ち・1R1分15秒(腕ひしぎ逆十字固め) ×白川ダーク陸斗(ジャパン・トップチーム) ▼第6試合 61・5キロ契約RISEルール3分3R延長無制限R ○笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者) 判定3-0 ×GUMP(TEAM TEPPEN/第9代DEEP☆KICK-60キロ王者、RISEスーパーフェザー級7位) ▼第7試合 スーパーフライ級(52・16キロ)OFGムエタイルール3分3R ○吉成名高(エイワスポーツジム/WBCムエタイダイヤモンドスーパーフライ級王者、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者) TKO・1R2分57秒(飛びヒザ蹴り→レフェリーストップ) ×バックチョー・シックンナ(タイ) ▼第8試合 58キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ○山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者) TKO・1R2分32秒(右ストレート) ×シッティチャイ・ソー・デチャパン(タイ/ソーデチャパンジム) ▼第9試合 58キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ○山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級王者) 判定3-0 ×カオムーカイ・ペットシームー(タイ) ▼第10試合 65キロ契約OFGマッチ・エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R(ヒジあり) ○ジャック・ジャックムエタイ(タイ) 延長判定3-0 ×笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級王者) ▼第11試合 70キロ契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ○海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウエルター級王者) 判定3-0 ×ゲリック・ビレット(フランス/WAKO世界ミドル級王者、GLORY世界ライト級3位)