SASUKEで22年間活躍、「史上最強の消防士」が福岡・中間の消防団入団…「スキル伝授が使命」
TBSの人気番組「SASUKE」で活躍し、「史上最強の消防士」と呼ばれた福岡県中間市在住の竹田敏浩さん(49)が同市消防団に入団し、27日に同市役所で辞令交付を受けた。 【図表】「SASUKE」発の新スポーツ、ロス五輪の種目に…「聖地」が国内に
竹田さんは岐阜県出身で、1994年に同県の揖斐郡消防組合消防本部に入庁。2000年に体力自慢の参加者が巨大障害コースに挑むSASUKEに初出場して以来、22年の引退表明まで同番組で活躍し、総務省消防庁の消防団への参加を呼びかけるポスターのモデルを務めたことがある。東日本大震災では同県防災航空隊の一員としてヘリコプターでの救助活動に携わった。
14年に同消防本部を退職し、母が北九州市八幡東区出身、妻が中間市出身という縁もあって、16年に同市に移住。北九州市八幡西区でトレーニングジムを経営している。
消防団の活動服に身を包んだ竹田さんは、中間市の福田健次市長や市消防本部の高野智宏消防長らを前に、市消防団の黒瀬剛団長から辞令書を受け取った。
同市の消防団員も全国各地と同じく減少傾向で、定数は195人だが、1日現在で134人にとどまる。福田市長は「あこがれの的である竹田さんが入団され、団員の増加に寄与されることを祈念する」と期待。竹田さんは「人助けに少しでも携わり、スキルを消防団の方々に伝えるのが使命だと思う」と話していた。