なかには目障りなものもあるけど… 今さら聞けない! マーカーの色や大きさって何でもいいの?
マーカーに関する規制はない
「ラウンドの際に必ず持って行くべきゴルフアイテム」には、ティーやグリーンフォークの他に、「ボールマーカー(以下、マーカー)」があります。 【写真】意外と分かってない? これが同伴者が打つときに「立っていい場所」と「ダメな場所」です グリーンオンした際にはボールをマークして拾い上げ、自分が打つ順番が回ってくるまで待機します。マーカーはその際に、自分のボールがどこにあったのか把握するために欠かせないものです。 ゴルフ用品店などでは様々なマーカーが売られていますが、色や形、デザインなどはどのようなものでも良いのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は、以下のように話します。
「マーカーそのものに関して規制するルールは、特に定められていません。『どこにボールがあったか』が明確に分かるようなもので、なおかつ同伴者が不快な思いをしないものであればどんな色や形であっても大丈夫です」 「そのため、自分が好きなデザインや色のマーカーで個性を主張したり、硬貨で代用したりしても問題ないのです」 「ただし、注意しなければならないルールやマナーはいくつかあるので、その点はビギナーも覚えておくべきです」 「例えば、ボールをリプレースしたにも関わらず、マーカーを取り除かないままストロークした場合は1罰打となります」 「また、マナーについては『同伴者のプレーに影響を与えない』ことを念頭に置く必要があります。ロングパットの際に他の人のラインと被ることは少ないですが、ショートパットとなるとマーカーとラインが重なり、邪魔になってしまうことも多いです。大きなマーカーがライン上にあると、ボールがぶつかってしまう恐れもあるでしょう」 「そこで、ロングパットでは通常のマーカーを、ショートパットではゴルフ場で無料でもらえる『押しピン』型の小さいマーカーを距離に応じて使い分ければ、同伴者のプレーに影響を与えるリスクを回避できます」 2019年に実施されたルール改正により、ボールマーカーは「拾い上げる球の箇所をマークするために使用する人工物」と新たに定義付けられましたが、「これでなければいけない」という規制ではありません。 そのため、自分にとっても同伴者にとっても不利益を生じるようなものでなければ、「マーカーは何でもいい」のはほぼ変わっていないと言えるのです。 ちなみにマーカーがなかった時代は、グリーン上でもボールをピックアップすることは禁止されていました。シングルのマッチプレーでは、ライン上に相手のボールがあった場合、迂回するか止まっているボールの上を飛び越して打たなければならなかったそうです。