障害者ら自立へ 就労移行支援「ジョブリード大津」、駅前で古書店運営
■「知ってほしい」
厚生労働省によると、就労移行支援の最大利用期間は原則2年間。この間に体調を整え、就職スキルを学び、就職する。ただ、決して簡単なことではない。
ジョブリード大津の場合、元年10月に開所し、延べ約60人の利用者のうち約30人が就職している。
牧さんは「就職の際、会社の総務部や人事部には障害を理解してもらえても、実際の現場では混乱し、トラブルに発展するケースもある」と明かす。
障害の有無にかかわらず、親は子供の将来が心配。障害を抱える子供の親はなおのこと、多くが「自分がいなくなった後も子供には生きていってほしい」と願っていると牧さん。それだけに就職は重要だ。
最後に牧さんが訴えていた。「事業所で力を付け、障害を抱えていてもできることはいっぱいある。このことを社会に知ってほしい。社会の理解、支援があればなんとかなる」(野瀬吉信)
■11月16日に秋の本格営業
古書店「町の古本屋さん」が11月16日、定期的に実施している本格的な古書店を営業する。時間は午前10時~午後3時。利用者はシフトを組み、全員がエプロン姿で接客にあたる。問い合わせは同店(077・526・5115)。