松下幸之助、北野武、黒田剛…リーダーから学ぶ「いい行いがいい未来をつくる」金言7選
6.カレーハウスCoCo壱番屋 創業者 宗次德二
カレーハウスCoCo壱番屋を全国チェーン店に育てた宗次德二氏は「壱番屋には、お金さえあれば他社でも真似しようとしてできない商品はない。メーカーからの技術協力があれば、同じような供給システムを確立できるだろう」と話す。ただし「形の真似はできても、心の真似はできない」と説く。だからこそ、創業時から真心の接客やこまめな掃除を何よりも重要だと位置づけ、現在は自ら毎朝4時に起き、街を掃除する。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 要は、売上不振の打開策は、とにかく掃除ひとつにも心を込め、それを日々やり続けることなのだ。それだけで、売上は回復すると断言できる。「日本一の掃除家」を自認する私が言うのだから間違いない。 「店は掃除で蘇る」 この自作の標語は、店内だけでなく近隣や地域の掃除を常にしていれば、必ず売り上げは伸びるとオーナーさんたちを励ます意味でつくったものだ。 時代がいくら変わろうとも、食堂業は提供する食べ物の味にではなく、それ以上に提供する人間に惚れこんで来店してもらうのが、本来の姿だといまなお確信している。掃除は、まさにその人を映す鏡なのである。
7.FC町田ゼルビア監督 黒田剛
青森山田高校サッカー部監督からFC町田ゼルビアの監督に転身した黒田剛氏は自著のなかで、常にいろいろなことを気にかけていると語る。勝負の世界ではさらに慎重になり、チームをマネジメントするうえでも不安だと思える要素を一個一個確実に潰していく。あらゆる不安要素を排除して、さらに最後の神頼みも怠らない。これはチームマネジメントと同時にセルフマネジメントであり、打てる手はすべて打つ、が黒田氏の信条だ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 試合前には必ず神社仏閣にお参りすることを習慣としています。 青森山田時代からずっと続いている習慣ですが、自宅の近くの神社にもお参りに行きますし、ゼルビアのクラブハウス近くの神社へもお参りします。アウェイの時でも宿泊しているホテルの近隣の神社に、場合によっては2つ3つお参りする時もあります。心配性なので時間さえあればいくらでも行きます(笑)。(中略) 監督として指導者として、いつもギリギリの勝負を強いられていて、最後の最後に頼りになるのは自分の「勘」しかないし、いつも最適な「アイデア」が頭に舞い降りてくることを願っています。勝負に生きている人は、そんなことでも「信じたい」と思っているはずです。最後は「祈ること」「感謝すること」しかなく、自分の気持ちを伝える意味でお参りは欠かせません。