松下幸之助、北野武、黒田剛…リーダーから学ぶ「いい行いがいい未来をつくる」金言7選
3.映画監督 北野武
北野武氏は自著のなかで、道徳の言葉は薄っぺらいと語り、その薄っぺらさは「トイレを綺麗に使いましょう」と書かれた貼り紙と同じくらいだと言う。なぜなら自身にとってトイレを綺麗に使うことは「お金を盗んではいけません」と同じくらい当然のことだから。トイレ掃除をすると運気があがるとよく言われるが、それは当たり前のことを当たり前にできるようになることが、人生にとって最も大切なことだからかもしれない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 俺は汚いトイレを見ると、掃除をせずにはいられない。飲み屋でトイレに入って、前の人が粗相していたりすると、つい掃除をしてしまうのは昔からの癖みたいなものだ。今までいったい何遍、見ず知らずの他人が汚したトイレを掃除したことか。
4.ニトリホールディングス代表取締役会長 似鳥昭雄
自著のなかで、企業に大事なのはやはり「人」だと語るのは、ニトリ創業者の似鳥昭雄氏。新しいことにどんどん挑戦し、成長しようと考えるのであれば、多くの人を吸い寄せる人間になるように心がける必要があり、そのためにできることのひとつとして紹介しているのが身だしなみだ。清潔感があり、場にふさわしいだけでなく、色を取り入れることで自分も周りも気分が明るくなり、職場に前向きな雰囲気が広がっていくと似鳥氏は語る。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 服装でも人の印象は大きく変わります。私は住まいをコーディネートして楽しむように、スーツもシャツもネクタイもコーディネートして、明るい色を着るように心がけています。明るい色を身につけていると、ちょっと元気がないときでも気持ちが明るくなり、面白いことに、仕事への意欲も違ってくるのです。さらに明るい色の服は、周りの人の気分まで明るくすることができます。逆に黒っぽい服は、暗い気分を誘発してしまう気がするのです。
5.ニデック 代表取締役グローバルグループ代表 永守重信
日本電産(現ニデック)を世界的企業へと成長させた永守重信氏は、一歩でも二歩でも先んじて前に進むことは、成功するための必須条件だと語る。これはライバルとの競争に勝つだけでなく、起こりうるリスクを回避するためにも大切なことだと。どんな突発的な事故が起こるかもしれないし、乗るはずだった急行電車が時間通りに来るとは限らない。だからこそ、目的地に少しでも近づいておくことが重要なのだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 京都から大阪へ電車で行くことを想定してほしい。すぐにやってくるのは各駅に停まる普通電車だ。その五分後に急行が到着する。途中駅で急行が普通電車を追い抜くので、大阪へはこの急行のほうが早く着く。 さて、あなたはどちらの電車に乗るだろうか。おそらく、ほとんどの人は五分後に到着する急行に乗るだろう。どうせ途中駅で追いつくのだから、当然とも思える。しかし、私はあえて、先に来る普通電車に乗る。そして、途中駅で急行に乗り換えるのだ。