【全文】キャサリン妃が動画で「がん」を告白…この日に発表を決めた理由は
2024年3月22日、午前3時(日本時間)、突如ケンジントンパレスの公式SNSを通じて、キャサリン妃が動画で「がんを診断され、予防的な化学療法を受けている」と告白をされました。 【動画】キャサリン妃が動画で「がん」を告白 今週水曜日、ウィンザーにて撮影。春のお花に囲まれたベンチに座り、キャサリン妃はこのように語られました。 「この場をお借りして、私が手術から回復している間、たくさんの素晴らしい応援メッセージとご理解に個人的にお礼を言いたいと思います。 私たち家族全員にとって、この数カ月は信じられないほど厳しいものでしたが、素晴らしい医療チームが私の世話をしてくれたことに感謝しています。 1月にロンドンで腹部の大手術を受けましたが、当時はがんではないと思われていました。 手術も成功しました。しかし手術後の検査でがんが見つかりました。 従って私の医療チームは、予防的な化学療法を受けるべきだとアドバイスし、現在私はその治療の初期段階にいます。 このことはもちろん大きなショックであり、ウィリアムと私は幼い家族のために、このことを個人的に処理し、管理するためにできる限りのことをしてきました。 ご想像の通り、これには時間がかかりました。 治療を始めるために当たり、大手術から回復するのにも時間がかかりました。 しかし、最も重要なことは、ジョージ、シャーロット、ルイに適切な方法ですべてを説明し、私が大丈夫だと安心させるのに時間がかかったことです。 彼らに言ったように、私は元気で、心も体も精神も治ることに集中することで、日々強くなっています。 ウィリアムがそばにいてくれることも、大きな慰めと安心の源です。 多くの皆さんから受けた愛、サポート、優しさもそうです。 私たちふたりにとって、とても大きな意味を持っています。 私が治療を終える間、家族として、私たちには今、時間、空間、プライバシーが必要であることを理解していただけることを願います。 私の仕事はいつも私に深い喜びをもたらしてくれましたし、可能な限り復帰することを楽しみにしていますが、今は完全に回復することに集中しなければなりません。 私はまた、がんに人生を左右されたすべての人々のことを考えています。 どのような形であれ、この病気に直面している皆さん、どうか信念や希望を失わないでください。あなたはひとりではありません。」 1月に手術&入院の発表がされた際、パレスは「ガンではありません」と前置きをしていたけれど、確かにそれは事実でした。まさか、そのあとに発覚するなんて…。 ご自身のショックたるや、それを受け入れる時間、そしてその治療に向かうためにも手術後の回復を待たねばならなかったこと、さらにはお子さまたちのこと。 心の余裕などあるはずも無ければ、時間を要すするのも当然のこと。 思い返せば2月27日、ウィリアム皇太子が、名付け親であった亡きギリシャのコンスタンティヌス国王の追悼式を欠席されたのも、実はこれが理由だったんですね。 にもかかわらず、国民を安心させるべく、母の日に画像を出しても、またパパラッチされた買い物姿を公開されても、依然憶測は止むどころか悪化の一途。 それから数日後に、この告白。私もかつて、「隠されると知りたくなるもの」と書いたし、何か発表を、と願っていたことは事実だけに、謝罪の気持ち。 もはや、キャサリン妃にとって、最後の手しかなかったのか、と申し訳なく思うも、実は、そんなこちら側のエゴ的な理由ではなかった模様。 どうやら、この発表がこの日行われたのは、お子さまたちの学校(ランブルック校)の最終日で、イースター休暇に入ったから。 そう、このニュースによって世間が騒ぎになることを予測し、お子さまたちをそんな騒動から守られたようです。 やはりキャサリン妃は母、そして強かった…。 ご自身のショックを抑え、家族や何よりお子様たちのことを考えてのこと。 今となっては、ご本人の気持ちになれば、これまでの対応もすべて至極当然であるし、パレス側もそうせざるを得ない、とも。 すべて結果論の勝手な言い分にすぎないけれど、それだけにキャサリン妃の告白と、勇気にも敬服します。 10歳のジョージ王子、シャーロット王女が8歳、まだ5歳のルイ王子が、どのように理解をされたのかはわかりませんが、皇太子妃ご一家が辛いこの数ヶ月を家族で乗り越えてこられたということ。 不倫だのと好き勝手に言われながらも、その裏で妻を支え、また黙々と公務もされ続けていたウィリアム皇太子を思うと泣けてきます。 ケンジントン宮殿は、今回の内容以上のこと、例えばキャサリン妃のガンがどのようなものであるか、病期について等の詳細は公表しないとしており、これ以上のことを憶測で言わないよう人々に求めています。 さらには、キャサリン妃が治療を受けている場所、NHS(国民健康保険)で治療を受けているのか、それともプライベートでの治療であるか、についても未明。 つい先日には、キャサリン妃が手術を受けられたロンドンクリニック内で、皇太子妃の病状を探るべくアクセスが判明し、数名のスタッフが解雇されたこともあり、公表をしないことも、またセキュリティ面でも納得というもの。 この衝撃の告白とともに、未来の王妃としての強さを示されたキャサリン妃が、これで少しは安心されて、治療や励みとなるご家族のことだけを考えていられることを願います。そして、早くお元気になりますように。 現在英国王室では、チャールズ国王もがん闘病中で、そしてセーラ夫人(アンドリュー王子の妻)も昨年の乳がんに続き、半年後の今年1月に皮膚ガンが発見され、2月から化学療法を開始されています。 これを英国王室の危機、という見方もあるかもしれないけれど、みなさま回復中だと言われているし、闘病されるご本人にとってはお互いに励ましあっていらっしゃるようで、むしろ前向きな印象です。 現にこの発表直後、チャールズ国王はSNSを通じ、「義理の娘の、この勇気ある発表を誇りに思います。」と述べられました。
MIZUHO NISHIGUCHI