薄くて軽くて暖かい! 屋外で働く職人のためにつくられた、ワークマン「バズヒートエアーフーディ」に込められた開発者のこだわりとは
製品タグに秘められたワークマン開発担当者の苦労
山田: 製品のイラストはタグにも記載されていますが、こういったものは社内で制作されているんですか?
枇杷木: 外部の会社にお願いしています。「バズヒートエアーフーディ」のイラストを左腕を上げたデザインにしたのは、動きやすさを訴求するためです。これは、私がアナログで描いたラフなイラストをベースにして、3Dのデータをつくってもらいました。 それぞれの製品開発担当者がタグもつくるのですが、そういったことを専門に学んだ訳でもないので、製品の特徴をイラストでわかりやすく表現するのは、なかなか大変なんです(笑)。
枇杷木: 製品名についても同様です。たとえば、軽さをアピールするのに「ライト」がいいのか、「スーパー」を付けて「スーパーライト」にしてもいいのか、そもそもどこまで軽ければ「スーパーライト」と言えるのか、それとも「エアー」や「フリー」のような別の言葉がいいのか、春夏製品と秋冬製品は別の名前にしたほうがいいのかなど、いろいろと頭を悩ませています。 たくさん盛り込んだ機能を全部アピールしたいからといって、製品名が長くなり過ぎるのも問題なので、ある程度コンパクトにすることも求められます。
タグに記載している文言にも、かなりこだわっています。ワークマンは、2024年秋冬から機能性をわかりやすくお伝えするようになりました。以前は英語を使ってカッコつけていたんですが(笑)、今回からはひらがなも多く使うようになりました。 先程お話ししたような「プラス何℃」という表現は、第三者機関に検査を依頼して効果を確認するなど、時間とコストをかけてきちんとつくっています。
意外に好評だった「バズヒート」製品
山田: 同じ「バズヒート」シリーズで僕が注目しているのが、「バズヒートフライヤー3WAYコート」です。ベンチコートのように丈が長いアウターはワークマンでは非常に珍しいので、2023年秋冬に登場したときは1シーズンで販売が終了するかも、と思っていたのですが、2024年秋冬でも展開されていることを知って驚きました。