横浜FMが過密日程を跳ね返すのか? FC東京が3連勝を飾るのか?
横浜F・マリノスは『天皇杯』4強入りで流れを変えなければならない。『天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会』準々決勝から中2日。9月に入って7試合目だ。それでも9月28日(土)・日産スタジアムでは勝点3が求められる。 【PHOTO】仲川輝人(FC東京) 9月17日の『AFCチャンピオンズリーグエリート2024-25』リーグステージ初戦で光州FCに3-7の大敗を喫した横浜FMは、9月22日の『明治安田J1』第31節でサンフレッチェ広島に2-6とショッキングな完敗に終わった。ジョン・ハッチンソン監督は公式戦4連敗の嫌な流れを変えようと、9月25日の『天皇杯』準々決勝ではJ2を戦うレノファ山口FCを相手に広島戦から先発8名を入れ替えながら、前線にアンデルソン・ロペス、エウベルら主力を並べた。 横浜FMが16分にボランチ山根陸のプロ初得点で幸先良く先制するが、7分後3週間ぶりに復帰したGK飯倉大樹の痛恨のミスですぐさま同点に追い付かれた。36分にボランチのジャン・クルードが一発退場となり雲行きが怪しくなったが、41分に左SB沼田圭悟が2枚目の警告を受けて数的不利は解消された。 51分に左WGエウベルが勝ち越し弾を沈めると、試合はワンサイドゲームの様相となった。71分途中出場の水沼宏太のクロスをエウベルの代わりに入ったヤン・マテウスが決めると、77分にもY・マテウス&水沼のコンビネーションから水沼がスコア、86分にはスルーパスに抜け出したA・ロペスがGKの動きを見切ってゴールラッシュを締め括った。 決勝弾を決めたエウベルは「個人としてもチームとしても公式戦4連敗は普通のことではない。勝たないといけないという強い気持ちでゲームに入った。より良い結果を残さないといけないという強い気持ちのもと、いつも以上のプレーを出せたのかもしれない。次の試合も応援してほしいし、次の試合もいい結果を残したい」と巻き返しを誓った。 一方、FC東京は1分3敗、2得点9失点という厳しい8月を乗り越えて、2連勝をマーク。9月14日の第30節では相性のいい国立競技場で名古屋グランパスと対戦。13分今季リーグ戦初先発のボランチ東慶悟のゴールで先制すると、31分にCFディエゴ・オリヴェイラがPKをズバリ。さらに65分ボランチ高宇洋、81分右WG仲川輝人のゴールを途中出場の遠藤渓太が連続アシスト。文句なしの4-1で悪い流れを断ち切ると、前節・浦和レッズ戦では9分にオウンゴールを誘い、17分にはトップ下の荒木遼太郎がPKを沈めた。早い時間帯に2点をリードして主導権を握ると、FC東京はそのまま人数を掛けて守り切り1か月ぶりのクリーンシート、3か月ぶりの連勝を手繰り寄せた。 リーグ戦の通算対戦成績は横浜FMの19勝10分18敗と互角の状況だが、直近8試合は横浜FMの6勝2分と圧倒する。第15節の対戦では横浜FMペースの中、25分にIHナム・テヒのコントロールショットで先制するも、37分にCB渡邊泰基が負傷交代すると、徐々にFC東京のリズムに。55分右SB長友佑都の同点弾で試合を振り出しに戻すと、その後もFC東京がゴールへの圧力を高めたが、得点には届かず。FC東京は3戦勝ちなし、横浜FMに至っては6試合白星なしと両軍とも停滞した。 果たして、横浜FMが『天皇杯』4強入りを好材料に過密日程を跳ね返すのか、9月に入って3試合目のFC東京が3連勝を飾るのか。出場停止明けのエウベルはフル稼働を期し、ピーター・クラモフスキー監督、仲川、遠藤も古巣からの勝利に虎視眈々だ。『明治安田J1』第32節・横浜FM×FC東京は9月28日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。当日は“食欲の秋”を満喫すべく場外キッチンカー50台に加え、場内の20店舗がこの試合限定のプレミアムなグルメなどをご用意。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。