【レビュー】カネロ・アルバレス、エドガー・ベルランガを圧倒! 3-0判定で勝利 | ボクシング
9月15日、サウル"カネロ"アルバレスがエドガー・ベルランガと対戦。スーパーミドル級3団体王座を防衛した。
エドガー・ベルランガがカネロ・アルバレスとの対戦権を得たことはまさに幸運だった。しかし、ボクシング界の伝説的な存在が、この勇敢な挑戦者に勝利を許すことはなかった。 日本時間9月15日、米国・ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われた試合で、アルバレスは3ラウンドにノックダウンを奪い、ユナニマスデシジョン(3-0の判定)で勝利を収めその実力を示した。この試合はDAZNからPPV形式で生中継された。なお、ジャッジのスコアは118-109、118-109、117-110。アルバレスはメキシコ独立記念日週末に3団体のスーパーミドル級世界王座を防衛した。 試合前からの険悪なムードが試合にまで反映された。アルバレス(62勝2敗2分、39KO)は試合開始直後からベルランガに雷のごとく速い左フックを顎に叩き込み、第3ラウンドにはフラッシュノックダウンを奪った。 ベルランガは見事に立ち直り、試合を通じて健闘したが、27歳のベルランガは34歳のアルバレスが誇るリングIQやスキルに太刀打ちできなかった。その差は明らかだった。カネロは挑戦者に対してボディショットや顔面へのパンチを連発し、見事なパフォーマンスを見せた。一方、自身より身長の高いベルランガの腕を叩くシーンも多く見られた。 アルバレスは11ラウンドでもベルランガを圧倒したが、挑戦者の戦いぶりも最後まで見事であった。 カネロは試合前に予告していた通り、無敗だったベルランガを前に、自分が対処できないものは一切ないことを見せつけた。プロ初の敗北を喫したベルランガ(22勝1敗、17KO)は試合後、カネロが憧れの存在であったことを認め、この試合が自分がレジェンドに近づくために必要な一戦であったと語った。
Mark Lelinwalla