米兵がタクシー強盗未遂容疑で逮捕されたことについて「組織としての取り組みが緩いのではないか」と指摘する玉城デニー知事＝23日午前9時10分、沖縄県庁

　沖縄県の玉城デニー知事は23日朝、那覇市の沖縄県庁で報道陣の取材に応じ、21日に那覇市内で発生したタクシー強盗未遂事件で、米軍キャンプ・シュワブ所属の海兵隊伍長の男が強盗未遂容疑で逮捕されたことについて「このような凶悪な事件は県民に大きな不安を与える。絶対に起こってはならない」と話した。 【写真】米軍の対応に疑問を投げかける玉城デニー知事

　玉城知事は「構造的な取り組み、組織としての取り組みが緩いのではないか。もしも（犯罪行為が）あった場合には厳罰に処するということを、しっかり（個々の兵士に）伝えていないのではないか」として、米軍の組織的な対応に疑問を投げ掛けた。 　県は米軍に対して事件について抗議し、綱紀粛正を求めたという。今後、外務省や沖縄防衛局を通じて改めて再発防止を申し入れる方針。