名古屋のマンション価格がそこまで上がらないのはなぜ? 関西・中部圏の新築・中古マンションの最新市況を解説【2024年12月版】
今月の注目のマンション 「(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト」
次に、今月の注目マンション「(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト」を紹介する。東急不動産は、兵庫県西宮市池田町に地上35階、高さ128mのタワーマンションを計画している。総戸数は377戸。JR西宮駅南西地区市街地再開発計画の一環で、3つの街区のうちC街区に建設される。 関西エリアの住みたい街ランキングでも一、二を争う人気エリアでの開発とあって注目を集めている。128mという高さのタワーマンションは、西宮市内でもっとも高い建物になる。 交通ロケーションについて 「(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト」の交通ロケーションは、下記の通りだ。 ・JR西宮駅まで100~150m、徒歩2分 ・阪神本線・西宮駅まで850m、徒歩12分 ※筆者の計測によります。エントランスの位置などにより変わることがあります。 エントランスからJR西宮駅南口まで直通の歩行者専用通路ができる。まだ詳細は分からないが、屋根付きであれば雨でも傘なしで移動できるかもしれない。 JR西宮駅から大阪駅までは快速で12分、神戸三宮駅は19分(JR三宮駅まで急行15分、そこから神戸三宮駅まで徒歩4分)。JR西宮駅は現在3本の線路が封鎖されて使われていないので、今回の開発を機に新快速停車駅になる可能性もある。阪神本線・西宮駅からは難波方面へも行ける。 現地の様子は 「(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト」の現地は着工したばかりで、2027年7月末に竣工する予定だ。接道は南側に幹線道路である阪神国道2号。 東側約30mの位置には、17階建てのヴィエント西宮がある。東向きの中層階までは視界に入りそうだ。北側にはすぐに線路があるため、六甲山方面の眺望は期待できそうだ。 周辺は駅前エリア、ショッピング施設を中心にドラッグストアやコンビニがあり、生活に困ることはない。 開発エリアに高い建物の計画はなく、全体的な眺望は良さそうだ。 「(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト」予想価格は 「(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト」の販売価格はいくらになるだろうか。現在新築マンションはJR西宮駅圏内に分譲されていないが、近くでは阪神西宮と今津駅のあいだで販売中のマンションがある。価格は4,830万~5,680万円、専有面積59.50㎡~70.21㎡、坪単価では260万円台。 駅周辺の中古マンションは少なく、築年数が古いものが多いため参考にするには難しい。 しかし「(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト」は駅前といえるロケーションのため、西宮市のブランドエリアといえる西宮北口の相場、坪単価400万円近くになる可能性は十分ある。 現時点ではプランの設定などがわからないが、低層階は坪単価で300万円前後から、高層階で400万円、100㎡クラスの3LDKなら1億円超えもありえる価格帯になりそうだ。