名古屋のマンション価格がそこまで上がらないのはなぜ? 関西・中部圏の新築・中古マンションの最新市況を解説【2024年12月版】
関西・中部圏の中古マンション市況【2024年10月】
次に関西・中部圏の中古マンションの市況を見ていく。 関西エリア(大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県)近畿圏の中古マンションの市場動向や需給状況【2024年10月】 近畿圏の中古マンション成約件数は前年比マイナス5.1ポイント減、5カ月ぶりで前年同月を下回った。新規登録物件数は22カ月連続で前年同月を上回った。 成約㎡単価は16カ月連続で前年同月を上回り、引き続き高額な中古マンションに対する強い需要がみられた。新規登録㎡単価は5カ月連続で前年同月を上回り、その上昇率は成約㎡単価を上回る。売り物件の高額化が続いている。 成約件数をエリア別にみると、大阪市や神戸市、阪神間(尼崎市・西宮市・芦屋市・宝塚市・伊丹市)、京都市など主力エリアで減少した。 成約㎡単価は主力エリアで上昇した一方、大阪府東部(門真市・守口市・枚方市・寝屋川市・東大阪市など)、大阪府南部(堺市・羽曳野市・藤井寺市・富田林市・大阪狭山市・南河内郡・岸和田市など大和川以南)で減少した。大阪市は16カ月連続で上昇し、依然として高額物件に対するニーズが続く状況にある。ただし、阪神間や京都市などは下落し、上昇傾向に地域差もみられた。 下のグラフは、過去3年間の近畿圏(関西)の中古マンション価格(成約㎡単価、在庫㎡単価)と在庫件数の推移を示す。 近畿圏(関西)の中古マンション在庫件数、成約㎡単価、在庫㎡単価の推移中部エリア(富山県・石川県・福井県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県)中部圏の中古マンションの市場動向や需給状況【2024年10月】 成約件数は前年同月比3.2ポイントアップ、成約価格も平均で2,506万円と前年同月比18.4ポイントアップ。平均成約㎡単価と新規登録㎡単価もアップという結果になった。専有面積も前月比・前年同月比ともに増加している。新規登録物件数が減少したのは1年以上ぶりとなる。 エリア別にみると、取引のメインとなる愛知県が全体の数値とほぼ比例している。