深川麻衣 初出演にして主演をつとめた映画で最優秀新進女優賞を受賞!映画、ドラマに引っ張りだこに
■写真を現像して形に残すのが好き
「特捜9」レギュラーに加入した2022年には、映画「今はちょっと、ついてないだけ」(柴山健次監督)も公開された。この作品は、シェアハウスと自然を舞台に、不器用な大人たちがゆっくりと自分を見出し、前向きに生きるキッカケを見つけていく姿を描いたもの。 主人公の立花浩樹(玉山鉄二)は、かつては秘境を旅するテレビ番組などでネイチャリング・フォトグラファーとして脚光を浴びたが、バブル崩壊ですべてを失い、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに15年間生きてきた男。借金を完済して40代になった立花は、人生をもう一度やり直そうと上京。シェアハウスでの生活をスタートさせる。 深川さんは、人付き合いが下手で美容サロンをリストラされる美容師・瀬戸寛子役を演じた。 「すごく優しい作品でした。私はヘアメイクアーティストになりたいのに、なかなか仕事がうまくいかなくて悩んでいるという役柄なのですが、途中からシェアハウスすることになり、そこでやっと自分なりの居場所を見つけていくんです」 ――ああいうところで写真を撮ってもらいたいなって思いました 「そうですよね。『おもいで写眞』にもすごく近いというか、通じるテーマはあるなと思いました。 今はスマホでもきれいに撮れちゃったりするので、写真を現像して形に残すという機会は結構減ってきているなあって。でも、その形に残すのは、私はすごく好きだし、大事なことだなと思っているので、何かの記念を写真として形に残すっていいですよね」 ――そうですね。それと登場人物はみんな人生で1回ちょっとつまずいていますが、何とか一歩前に進めるように、優しく背中を押してくれる作品ですね 「そうなんです。それぞれの登場人物たちが、人生の中で苦しかった時期を経て偶然出会って、それぞれが良い影響を与えあえる関係性になっていきます。 私が演じた寛子も、やっとヘアメイクとしての夢に一歩踏み出していきます。悩んでいたことが急に全て解決するわけではないけれど、じわじわと転機を迎えていくんです。 だから、タイトルが全部を総括している感じがします。今はちょっと落ち込むことがあっても、『今はちょっと、ついてないだけ』って、すごくいいタイトルだなって思いました」 ――そうですよね。今はちょっと…ということは、次があるんですよと示しているというか。優しいタイトルだなって思いましたし、作品もその通りでした。撮影現場はいかがでした? 「撮影期間はそんなに長くなかったんですが、現場の空気も穏やかでした。玉山(鉄二)さんも音尾(琢真)さんもお子さんがいらっしゃるので、皆さんがお父さんトークをよくしていた記憶があります。映画と同じ優しい空気の現場でした」 さまざまな役柄に挑戦を続けている深川さんは、2023年には映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(穐山茉由監督)に主演。同年、「彼女たちの犯罪」(読売テレビ)に主演。2024年には「アイのない恋人たち」(ABCテレビ・テレビ朝日系)など次々と話題作に出演。次回は、その撮影エピソード、1月24日(金)に公開される最新主演映画「嗤う蟲」(城定秀夫監督)も紹介。(津島令子) ヘアメイク:村上綾 スタイリスト:原未来 衣装:ジャケット G.V.G.V.(k3 OFFICE) リング(中指) リング(人差し指) ともにNUUK(k3 OFFICE) ワンピース JANE SMITH (JOHN MASON SMITH JANE SMITH STORE)
テレビ朝日